バックボーンを知るとより深みが増す歴史的名曲〜デレク・アンド・ザ・ドミノス『いとしのレイラ』〜平井“ファラオ”光(馬鹿よ貴方は)連載

連載・コラム

[2019/8/7 12:00]

当時クラプトンはビートルズのジョージ・ハリスンと大親友で、兄弟とも言えるくらいの間柄だったのだが、彼はジョージの奥さんであるモデルのパティ・ボイドに恋心を抱いてしまうのだ。許されざる恋。やり場のない感情。その強烈な想いが音楽という芸術のなかに凝縮され生み出されたのがこの『いとしのレイラ』なのである。そのエピソードを知ったうえで改めて聴くとこの曲はさらに深みを増す。

ちなみにその後ジョージとパティは離婚し、クラプトンとパティは結婚することとなるのだが、のちに結局離婚。このあたりの話は非常にドロドロしていてややこしいので、こんな鼻くそをほじりながら読むレベルの連載で書くことではない。

ジャケットに関してはフランスの画家、エミール・セオドア・フランセン・ド・ショーンバーグの『花束を持つ少女』という既存の絵画を使用している。クラプトンはこの絵を見たとき、瞬時にパティ・ボイドの顔を連想したようで、それでジャケットに使用することを決めたというのだから、当時のパティに対するクラプトンの想いの深さがうかがえる。この画家はわりとシュールな画風の人で、ほかの作品などは色彩的にもどこか暗い印象を受けるものが多いのだが、この絵に関してはカラフルな色使いといい純粋に少女の美しさを表現しているように見えるので、これをジャケットに選んだクラプトンの判断は正しかったのではないかと思う。

ところで親子で活躍中のお笑いコンビ・完熟フレッシュの池田レイラちゃんの名前の由来は『いとしのレイラ』から来ていると池田57crazyさん(父親、ロック好き)が言っていた。

ただ『いとしのレイラ』の背景を考えると・・・・・・

まさかね。

平井“ファラオ”光(馬鹿よ貴方は)

ひらい“ふぁらお”ひかる●1984年3月21日生まれ、神奈川県出身。2008年に新道竜巳とのお笑いコンビ“馬鹿よ貴方は”を結成。数々のテレビ/ラジオ番組に出演するほか、『THEMANZAI2014』『M-1グランプリ2015』の決勝進出で大きな注目を集める。個人では俳優やナレーターとしても活躍。音楽・映画観賞や古代エジプト、恐竜やサンリオなど幅広い趣味を持つ。