なぜだ。おじさんが何かしたのか?〜ヴァン・ヘイレン『ヴァン・ヘイレンⅢ』〜平井“ファラオ”光(馬鹿よ貴方は)連載
[2020/2/26 12:00]
音楽と絵画を愛するお笑い芸人・平井“ファラオ”光(馬鹿よ貴方は)が美術館の館長となり、自身が所持する数々のCDジャケットのなかから絵画的に見て優れているもの、時に珍しいものをご紹介する連載。
番外編〜残念なジャケット〜(第81回):なぜだ。おじさんが何かしたのか?
今月もやってきてしまったヒドすぎるジャケット紹介。陽気な春を目前にして読むようなものではございません。でも読んでもらえたら私は喜ぶことでしょう。
ヴァン・ヘイレン『ヴァン・ヘイレンⅢ』(1998年)
底抜けに明るい絵に描いたようなアメリカンハードロック。それがヴァン・ヘイレンの正体であり、ヴァン・ヘイレンのヴァン・ヘイレンたる所以である。そんな明るさとキャッチーな楽曲、そしてジミヘン以来のギターの革命児とも言われるエディ・ヴァン・ヘイレンの斬新でテクニカルなギタープレイにより華々しいデビューを飾った彼ら。1980年代にその人気は頂点を極め、まさにアメリカ最高のハードロックバンドの位置にまで上り詰めたヴァン・ヘイレンだが、1996年、2代目ボーカリストとしてバンドを支えたサミー・ヘイガーがバンドとの確執により脱退。3代目ボーカリストとしてエクストリームのゲイリー・シェローンを迎え発表されたのが本作『ヴァン・ヘイレンⅢ』である。(次ページへ)