音楽、ルックス、ジャケットまで徹底的に世界観を作り込んだバンド~ゴースト『Meliora』~平井“ファラオ”光(馬鹿よ貴方は)連載
[2020/3/11 12:00]
音楽と絵画を愛するお笑い芸人・平井“ファラオ”光(馬鹿よ貴方は)が美術館の館長となり、自身が所持する数々のCDジャケットのなかから絵画的に見て優れているもの、時に珍しいものをご紹介する連載。
第83回:音楽、ルックス、ジャケットまで徹底的に世界観を作り込んだバンド
今回ご紹介するのはこちら。
ゴースト『Meliora』(2015年)
少し前にヘヴィメタル好きの芸人仲間、橋山メイデン(童貞)に教えてもらって知ったスウェーデンのバンド。2010年にデビュー。まず何といっても目を引くのがその異様なルックスである。近頃はバンドそのものにひとつのコンセプトを設け、コスチュームも含めて独特の世界観を演出するバンドも増えてきたが(スリップノット以降か?)、ゴーストはまずボーカルのトビアス・フォージがアルバム発売ごとに『パパ・エメリトゥス』1~3世、現在は『コピア枢機卿』とキャラクター及びコスチュームを変化させ、ほかのバンドメンバーは同じ覆面を被った『ネームレス・グールズ』という正体不明の集団を演出している。(次ページへ)