竹下幸之介(DDTプロレスリング)の『ニシナリライオット』第20回:「銭湯が嫌いだった竹下少年が今ではサウナ部でサ活しているという話」

連載・コラム

[2019/11/8 12:14]

そして、サウナハイリタイ気持ちをもう少し我慢しつつ、まずはお風呂にしっかり入る。全種類の浴槽を満喫しながら、かけ湯事情を調査。その後、水風呂に一瞬だけ入る。これを“水通し”という。

今日の水風呂の温度を確かめることによって、サウナに入る時間を決めるのだ。これを行わずサウナに入り、身体が熱々になったにも関わらず水風呂がぬるかった場合。

水風呂なのにのぼせてしまう。

これは非常に無念。これらの手順はしっかり踏もう。

そしていよいよサウナへ。
サウナといっても様々な種類があることをみなさんはご存知だろうか。
一般的な銭湯にあるのは遠赤外線ストーブのドライサウナ。

日本のサウナといえばこれ。熱々で湿度はおじさんの滴り落ちる蒸気のみ。乾燥と熱気で鼻呼吸はできないので口呼吸をしよう!

その他にはフィンランド式サウナがあり、ドライサウナほど熱くないものの湿度が高いので汗を吹き出すことができる。こちらのサウナは銭湯ではなかなかお目にかかることができないので、ぜひカプセルホテルやスパ施設を検索してほしい。

きっと、サウナの常識が変わる。

ここまでがウォーミングアップ。そう。サウナはウォーミングアップなのだ。

メインディッシュは水風呂にある。
先に水通しを行った際には、芯から震えるほど冷たかった水が今度は火照った身体を優しく包んでくれる。

その瞬間、拡張しきった血管が急速に収縮し、脳に限界寸前の血液が行われる。
先程までのサウナイキタイ(行きたい)という思考は、サウナデイキタイ(逝きたい)という感覚に変り、頭がクラクラしてくる。

入りすぎは危険なので1分ほどで水風呂から上がって座れる場所を探し、10分以上休憩をしよう。

このとき、うまくいくとサウナトランスに入ることができる。いわゆる、ととのったという状態だ。自分が起きているのか眠っているのか、その境目にいるような状態で、手足はピリピリと痺れてくる。

西成の悪い友達曰くーー。

「脱法ハーブでガンギマリしたときとまったく同じ」

とのことだ。

西成ではいまだに薬物の事件が尽きない。
ホテルや民泊が安いことから、積極的に薬物の売買の場所として利用されることも多い。薬に人生を棒に振ったやつも見てきた。
でも、やっちゃうやつはいる。その人には、ドラッグダメ、絶対。って言う前に、その代わりになる健康的なものを紹介してあげないと。

今日からみんなサウナに行こうよ。

サウナでハッピー。サウナアンドピース。

かけ湯する、絶対。

このコラムにもよく登場している、こげこげくんが今週結婚した。私は試合で式に参列することはできなかったのだが、この場で心から祝福したい。

結婚おめでとう。

俺のペーパーマリオRPG。12、3年貸してるけどはよ返せよ。

竹下幸之介

1995年5月29日生まれ、大阪府大阪市出身。身長187センチ、95キロ。現役高校生レスラーとして2012年8月の日本武道館大会でデビュー。高校卒業後、日本体育大学へと進学し、学業とプロレスの両立に励み、2018年3月に無事卒業した。卒論のテーマは『ジャーマン・スープレックス』。2018年4月に入江茂弘に敗れるまで、KO-D無差別級王座11回防衛の最多記録を樹立した。地元西成への愛が深く、2018年大みそかの『年越しプロレス』には、「西成魂」の刺繍が入ったオーダーメイドの特攻服をわざわざ作って参戦。“西成のエリートヤンキー幸之介”として愛されている。