竹下幸之介(DDTプロレスリング)の『ニシナリライオット』第25回:「“プロレスラーになる”という夢が消えた日」

連載・コラム

[2020/1/24 12:00]

DDTプロレスリングの未来を担う若き逸材・竹下幸之介。そんな彼が自身の昔のブログを読み返しながらつづる、地元・西成のお話!


2007年06月22日

334話『シェ~~!! 』

武田鉄矢はすごい人です!!


まったくなにがそうさせるのか、今となってはわからないのですが、武田鉄矢はすごい人とだけ、この日のブログには記されています。完全に壊れてしまってますね。

小学生のときは『刑事物語』が大好きで、ハンガーをいつも持ち歩いては振り回して。金八先生を知る前に、刑事物語の武田鉄矢をインストールして、ブルース・リーを知る前に、片山刑事を観ちゃってるから初めて『燃えよドラゴン』を観たときは

「なんだこの偽物。そんな棒じゃなくてハンガーで殴れよ!」

と思ったのを覚えているし、ちょうど私が小学生の頃は、金八先生の第7、第8シリーズが放送中で生徒の覚醒剤の使用や、学校の裏サイトを使ったイジメなどセンセーショナルな内容で、子どもながらに衝撃的だったのだが、こちらもなかなかハンガーが出てこないので途中で観るのをやめてしまった。

『刑事物語』の曲といえば吉田拓郎『唇をかみしめて』で、まさに当時、吉田拓郎にハマっていた絶頂期だった竹下少年。風呂場で毎日、自慢の歌声を響かせていると、ある日、隣の家のお母さんに

「歌、お上手ねえ」

と言われた。今思えばそれはお世辞で、むしろうるさいことを伝えたかったのかもしれないが、すごく嬉しかったので鼻歌レパートリーに1曲増やしました。

唐突に当時よく着ていたTシャツ。