青春音楽映画『クハナ!』主演・松本来夢が語る“初めてのサックス”

放送中の人気ドラマ『そして、誰もいなくなった』の脚本ほか、『アンフェア』『ドラゴン桜』など数々の話題作を世に送り出す脚本家・小説家・演出家の秦建日子。そんな秦氏がついに映画監督デビューを果たした。注目の初監督作『クハナ!』は、三重県桑名市に住む小学生たちがジャズの演奏をとおして成長していく様子を描いた青春音楽映画だ。ここでは、本作で主演を務め、未経験ながらもサックスに挑戦した松本来夢にインタビュー！　映画と楽器演奏の魅力を語ってもらいました。

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下手でも上手くても自信をもって演奏することが大切！

――松本さんは現在中学1年生ですが、普段ってどんな音楽を聴いているんですか？

明るい曲が好きで、最近よく聴いているのはLittle Glee Monsterさんです。ハモりもキレイだし、歌声で気持ちが明るくなれるので。まわりにもLittle Glee Monsterさんを好きな人が多いです。

――松本さんのイメージにぴったりですね！　『クハナ!』ではサックスを演奏しましたが、これまでに楽器の経験はあったのですか？

小学校の授業でリコーダーや鍵盤ハーモニカを吹いたことがあるくらいでした。そこからいきなりサックスだったので、ハードルは高かったです。練習もすっごく大変でした……。

――実際にはどういうところが難しかった？

一見わかりにくいんですけど、体全体を使って吹く楽器なので、すごく体力をつかうんです。練習が終わったあとはほっぺたもとっても痛くなって。高い音を出すときはさらに全身を使わないといけないので特に大変でした。「リラックスして」ってアドバイスをいただいても、最初は全然力が抜けなくて、ガチガチでした。

――そこから猛特訓の日々……？

そうでした（笑）。でも毎日吹くことはできなかったので、マウスピースを持ち歩いて、口の形だけでも染みこませようって思って練習していました。

――どんな瞬間に楽器を演奏する楽しさを感じましたか？

初めての合同練習のとき、すごく気持ちよかったんです。まだまだわたしも下手で足を引っ張っていたんですが、みんなと一緒に徐々にうまくなって演奏が合わさっていくと“心が通じ合った”って感じて。最初から最後まで全員で吹けたとき、みんなで「やったー！」って喜んじゃいました。

――劇中でも最終的には素晴らしい演奏を聴かせてくれていますね。本当に感動しました。

ありがとうございます！

――『クハナ!』を観て楽器を始めたいと思った人もいると思います。何かアドバイスはありますか？

下手でも上手くても自信をもって演奏するっていうことが一番大切なんじゃないかなって思います。自分で「うまくできた！」って思えたときは、自信をもって演奏できたときでしたし、人前で演奏するするときはそういう気持ちが大事だって感じました。できない部分があってもがんばって練習すれば、できたときの喜びも一層あると思いますので、がんばってください！

――すごくステキなアドバイスありがとうございます。改めて、どんなところに注目して『クハナ!』を観てほしいですか？

小学生たちが初めて楽器に触れて、大会を目指すっていう物語なんですけど、カメラが回ってないところでもみんなで一生懸命練習してきました。みんなの成長がリアルに感じられると思うので、そういうところに注目していただきたいです！

――そう言えば、この映画のオーディションは楽器演奏か歌のどちらかを披露するという形式だったらしいですね？　松本さんはどうしたんですか？

ジブリが好きなのでオーディションのときは『カントリーロード』を歌いました。とっても緊張して……ずっとお水飲んで喉を潤していました（笑）。

――歌ったんですね！　劇中でも歌うシーン出てきますもんね。

はい。歌うのは好きなんですけど、うまいかどうかは……（笑）。

――（笑）。今後もサックスを続けたいと思っていますか？

はい！　撮影のときは楽器をお借りしていたので今は手元にないんですけど、サックスが大好きになったのでこれからも続けていきたいなと思っています！　また機会があれば人前でも演奏してみたいです。
（ヘアメイク：HAIR ICI 吉崎由祐）