おもしろすぎてカットできず……人間椅子×掟ポルシェのイベントレポ1万4000字!

特集・インタビュー

[2016/3/7 16:00]

全国ツアーでのエピソード
地方によってお客さんのノリも違う?

掟:現在ツアー中ということで。九州地方は結構来られるんですか?
和嶋:はい。ひと頃はやらない時期もあったんですけど、4、5年くらい前からやり出したら“待ってました”みたいな感じですごい盛り上がってくれて。それからは毎年やるようになりました。
掟:お客さんって地方によって全然違うじゃないですか。県民性と言うか。福岡はどんな感じですか?
和嶋:熱いですよ。さすがめんたいロックの街!
掟:同じ熱さでも“ウオーッ!” と素直に声を出す街と、声はそれほどでもないけど静かに盛り上がってる街とあるじゃないですか?
和嶋:どこも熱いんですけど、個人的に1番声が出て熱いと思うのは九州と札幌ですね。
掟:それはなぜ?
ナカジマ:どっちも、独自のロックの進化をしてないですか? 札幌には札幌の独特なロックがあるし、九州にもめんたいビートっていうのがあるし、だからどっちもやっぱり進化したロックが根付いてる街だからじゃないかなぁと僕は思いますけどねぇ。
掟:でもめんたいロック的なものとは真逆のサウンドですよね。
ナカジマ:僕らは?(笑)
掟:はい(笑)。
和嶋:あのー、そうなのよね。だから……めんたい系の先輩の方々とお話しても、いまいち噛み合わないときがある(笑)。

メンバーの仲の良さが音に出ている
年数を重ねて音を出すと、音で会話してるみたいな感じになるーー和嶋

掟:鈴木さんが、いまだにベースを弾きながら歌うのが難しいと思っているというのが意外だったんですよ。
鈴木:年々難しくなってきてて。元々運動神経が悪いのに、歳とってきてさらに運動神経が悪くなってきて、大変ですよ。
掟:運動神経は演奏に関係あります?
鈴木:ありますあります、私はどちらかと言うと(歩行時に)右手と右足が両方出るようなタイプなんですけど。そういう人がリズム感のないままライブをやるのもね、大変なんですよぉ(笑)。
掟:(笑)。あまりきっちり練習しないタイプだと聞きましたけど。
鈴木:そうですねぇ、和嶋くんに比べてしまえばその50分の1くらいしか……(笑)。
和嶋:いや! 実は違う、そんなことはない! 実は楽屋でもちゃんと練習してるから、努力家ですよ、鈴木くんは。
鈴木:そんなことはないですよぉ。
(一同笑)
掟:お互いをほめ合うおぎやはぎ状態になってますね(笑)。
ナカジマ:そうなんですよ、ぼちぼち伝統芸能になり始めてて(笑)。
掟:仲良いですよね!
ナカジマ:いやぁ~ほんとに。
掟:CD聴いてて昔から思うんですけど、仲の良さそうな音だなぁと。
3人:あぁ~。
和嶋:やっぱりさぁ、ノブくんが入ってからも12年になるけど、年数を重ねて音を出すと、その音で会話してるみたいな感じになるよね、やっぱりね。で、音によって“今日調子いい”とかさ、そういうのもだいたいわかりますよ。
掟:調子が悪いときにはどんな感じになるんですか?
和嶋:あのー、やっぱパワーがない感じになるもんね。あと、合わせようと思ってもなかなか合わないとかさ、なんかそういうのがあるんで、音で会話するっていうのはありますよ。
掟:おぉ~。
鈴木:僕もねぇ、“あぁ、和嶋くんに俺のこの(調子の悪い)感じがバレてるかもしれない”と思いながら演奏してるときがねぇ、よくありますよ。
(一同笑)
ナカジマ:その、微妙なところが、もしかしたらみなさんは気付かないかもしれないけど、やってる僕らは微妙なところがちょっとズレたりとか。曲のなかにひとつの打点や起伏があって、いつもだったらドンッてみんなそろってるんですけど、それがちょっとズレてるとか。
鈴木:そう、(ライブの)最後のほうになってくるとねぇ、よく聴こえなくなって来るんですよ。だんだん歳とってくると。そこも勢いでごまかすっていう感じでやるんですけどね。

ツアー中の衣装やメイクについて
鈴木が今後はバレリーナ仕様に……!?

掟:ツアー日程が1日おきだったりと結構詰まってますけど、東京にいったん戻れる日とかはあるんですか?
ナカジマ:ありますね。そういう日は1日だけでも戻ろうか、ってことにしてるんですけど。
和嶋:1ヶ月だからね、やっぱり1回は戻らないと。着替えを洗濯してたとしてもさ、どっかで1回入れ替えたいんですよ、やっぱり。
掟:着替えも、着物の場合だと洗濯が効かないものだし大変じゃないですか?
和嶋:常にライブが終わったら干すんですけれども。汗飛ばさないとすっごい臭くなるんで。
掟:干すときは、ファブリーズとかするんですか?
和嶋:あっ、ファブリーズはね、着物にやっちゃだめですよ! 俺それ知らなくてファブリーズやっちゃって。薬品とかつけちゃうと柄がにじんじゃったりして着物をだめにするんで。陰干しするしかないです。
掟:結構大変そうですねぇ。
和嶋:それを習慣にすればそうでもないです、大丈夫です。
掟:一着の着物がすぐだめになっちゃうとかないですか?
和嶋:焦って洗ったりしちゃだめですね。洗うとまた縮むんで。とにかく、地味~に乾かすしかない。
掟:ギターウルフは、たまに革ジャンをファブリーズの原液を入れた洗濯機で洗ってるらしいですからね。汗かいて臭くなるからやむを得ず。
ナカジマ:革ジャンって洗えるんですか!?
鈴木:多分、大きめの革ジャンを買うんでしょうねぇ。
掟:縮んでもいいように(笑)。鈴木さんの場合だとメイクも大変そうですよね?
鈴木:もう相当肌が傷んでますね、僕は。2回のライブでもうすでに…(笑)
和嶋:白塗りだからさ、普通の化粧より、より肌にダメージ大きいのかな。
鈴木:いやぁそれでも研究しましてですねぇ、あのー、いろいろなメーカーの白いドーランを試してみたんだけど、僕の肌に1番合うのはカネボウ。
3人:カネボウ(笑)!
鈴木:カネボウのスティックタイプ。これがねぇ、絶版になっちゃったんですよ。だからいろんなお店の在庫を買ってます。やっぱり安いものはそれなりのものだったりするのでね、バレリーナの人が使うやつ……何だったっけな、チャコットだったかな。あれはすごい良いんじゃないのかなぁと思うんだけど、同じ値段で4分の1くらいの量なんですよね。
和嶋:いや、でも肌にはいいと思うよそれ!
鈴木:うーん……。
掟:例えば、メイク道具っていうのは経費で出てるんですか?
鈴木:出させていただいております。ふたりの了解も得ずにバンドのお金で、その……。
掟:これ自費だったらお金がかさんで困りますよ。
和嶋:今後考えてみて、その、チャコットでもいいんじゃない?
鈴木:やってみる?いっかい、バレリーナ仕様。
(一同笑)
ナカジマ:すごい塗ってるのにツルッツルの感じで……(笑)。
和嶋:いい匂いしてくるかもしれないよ!
ナカジマ:ステージ上でちょっとドキドキしちゃうかもしれない(笑)。
和嶋:研ちゃんはいい匂いで、俺は着物を洗ってなくて臭いっていう(笑)。
ナカジマ:右見たらいい匂い、左見たら“うーん……”みたいなね(笑)。


人間椅子結成当初の貴重なエピソード
鈴木くんのレコードの先に僕がいたの!ーー和嶋

掟:鈴木さんはバンド以外のお仕事を辞められたそうで。
鈴木:はい。23年間続けていました郵便局を、このたび辞めまして。
掟:郵便局!?
鈴木:郵便局でずーっと配達してたんですよ。配達のバイクにでっかく“鈴木研一”って名前が書いてあって、それを見て“すみません、握手してください”って言う人が結構いるんですよ。
掟:まぁ顔バレしますよね。
鈴木:いやぁ~このタイミングで話しかけないでほしいなとは思うんですけれども……。ありがたいことですから、郵便配達員の格好で握手をしてました。
掟:音楽だけの生活になると結構違います?
鈴木:全然違いますねぇ……厳しいという意味では。
和嶋:曲づくりにかける時間は変わったでしょ?
鈴木:おかげさまで、あのー、いい曲ができるまで寝ないでがんばるっていうことができるようになったんですよ。今まで“あぁ~寝ないと次の日遅刻になる……”と思ってあきらめていたものが、あきらめずに“これで和嶋くんが納得するはずだ”っていうのが浮かぶまで、がんばれるようになったんですよ。
掟:その結果、生活が昼夜逆転したっていう話が。
鈴木:あぁ~そうなんです。でもこれが普通、ミュージシャンたるものだよね? 今までが間違いだったよね?
和嶋:いやぁ、そうですよ。“いいものができるまでやる”っていうのがミュージシャン。だから良かったんですよ、辞めて。
掟:人間椅子を始めたぐらいの頃のドキュメンタリーを観たんですよ。就職が決まってた鈴木さんが、内定蹴ってバンド一本でやっていくことを親御さんに報告しに行くというもので。
鈴木:そうなんですよねぇ、決まってたんですけど。就職活動中に和嶋くんとお茶の水で出会ってしまってですね。
掟:お茶の水のディスクユニオンで?
和嶋:そうそうそう。鈴木くんは就職活動をしてて、内定もとったりしてて、あと何社かまわってるところだったんですけど、俺は就職する気がまったくなく(笑)。で、僕が行ってた大学って特殊で、もともといい就職ができない学部に行ってたんで。
掟:さすがに親御さんは怒りますよね?
和嶋:まぁ、怒ったけど……タイミング良く、『イカ天』とかに出たんですね。“あと1、2年好きなことやらせてくれ”って言いました。
鈴木:あぁ、そういえばお父さんは市役所を受けろって言ってたよね、和嶋くんに。うん、うん。
和嶋:なんか今、親不孝だったなぁ~ってすごい思い出した(笑)。
ナカジマ:これ、僕も初めて聞く話なんですけど(笑)! いいですよぉこれ、びっくり!
鈴木:でも市役所受かんなくて良かったなぁ。
和嶋:だから僕そのときね、わざと勉強しないで白紙で出さなきゃと思って(笑)。いや、でも公務員試験受けなかったんだっけ。
鈴木:受けてないんだよね。受けてたら絶対入ってたと思うんだけど、入んなくて良かったよきっと。市役所では大成してなかったと思うよ。
(一同笑)
掟:なんでそう思うんですか?(笑)
鈴木:うーん、和嶋くんは事務は無理だなと思うなぁ。
和嶋:そのときの自分は、クリエイティブなことをやりたいと思ってさ。
鈴木:市役所だったらそういうことがないとも言わないけれど、和嶋くんの性格からして無理だね、うん。
和嶋:持てる力を発揮できなかったと思いますよ。僕がやる気ないときなんてねぇ……あの、褒めれば伸びるけど、なんだろねぇ、自分で興味が持てないことだと本当に伸びない、駄目なやつなんですよ。それでですね……話がどんどん脱線してますよ(笑)! 僕は就職する気もなく、好きなことをやろうと思ってお茶の水のディスクユニオンに行ってレコードを探してたら、向かいで鈴木くんがレコードを探してまして、ばったり会いましてね、東京のど真ん中で。
鈴木:レコードを探してたら、向かいから和嶋くんが来て、”アレレレ!?”“おぉー!”って。
和嶋:鈴木くんのレコードの先に僕がいたの!
ナカジマ:すごいねぇ!
和嶋:で、“あれ、今なにしてるの?”って聞いたら“就職活動”って。鈴木くんはスーツで、僕はジーパンですけどね。で、“これはバンドを続けるべきだ”ってなんか……。
掟:もう、啓示ですね。
和嶋:うん、啓示がきたんですよ。


人間椅子メンバーが今までやってたバイトとは?
演奏に生かされたりします?ーー掟
掟:自分とアニキは今『耳マン』という音楽情報サイトの連載仲間でして。自分はですね、今までやってきたバイト遍歴について書いてるんですけど、こういう機会なんで、よかったら今までやってきたバイトの話を聞かせてください。
ナカジマ:今までやってきたバイト!
3人:相当あるよね。
ナカジマ:1番最初にやったのは中学2年の夏休みに、引っ越し屋さんの荷物を運ぶバイトをやりましたね。友達のお父さんが運送会社をやってて“知り合いの子供だったら雇ってあげるよ”って言ってやらせてもらったのが1番最初のバイトですね。
掟:音楽一本になる直前はどんな仕事を?
和嶋:あれが1番長かったんじゃない? あのー……
(人間椅子の3人で盛り上がる)
鈴木:あのー、僕が配達してた土建屋ですね(笑)。
ナカジマ:そうそう、そうだった。まぁ力仕事系ばっかりやってたんで、引っ越し屋さんもそう、それから建築現場だったり、本当に土木の会社に入って免許とかも結構とりましたよ。
掟:じゃあ重機も運転できるんですか?
ナカジマ:できます! でもユンボは持ってないんだけど、玉掛け、アーク溶接、それから10メートル以下の高所作業車主任とか、型枠司支保工の作業主任とかね、あと門型クレーンの安全主任……
鈴木:どんどん出てきますねぇ
和嶋:アーク溶接組めるねぇ、それで。
ナカジマ:でも、工事現場ばっかりですね! ちょっとだけやって辞めたのが、ごみの収集。たまたま俺がやったところが、いろんなごみが出てたんですよ。その職場で一緒に働いてたおじさんが、けがしちゃったりとかして。バラの枝の切ったものがビニール袋のなかに入ってて、バッてつかんだら“イテー!”みたいな。あとガラスの割れたやつが普通のビニール袋のなかに入ってて、おじさんそれ掴んだら“イタイ!”っつって。
和嶋:そのおじさんうかつだよ!
鈴木:おじさんプロとは思えないよねぇ。
掟:そのおじさんもうちょっと気をつけたほうがいいんじゃないですか。
ナカジマ:そのおじさんねぇ、(青森県の)弘前出身の人だったんだよ。
鈴木:あぁ~。
(一同笑)
ナカジマ:だからどうってことじゃないんだけど(笑)!
掟:その“あぁ~”っていうのは何ですか(笑)。
鈴木:よくその人の話聞いてたから。
ナカジマ:そうそうそう、一緒に働いてる人が弘前出身の人が多くて。
掟:弘前出身の人はいきなり何でも手でつかんじゃうんですか?
(一同笑)
ナカジマ:僕ねぇ、青森出身の人に昔から縁があって。
鈴木:それでかぁ〜人間椅子加入もね。
掟:和嶋さんはどうですか?
和嶋:僕もねぇ、転々としましたよ。結構弁当屋で働くことが多かったね。バイクで配達したりとか。“和嶋くんはヒゲ生えてるから作らないで”ってだいたい言われてて。
掟:ヒゲ生えてるから、食べ物は作らせてもらえない?
和嶋:軽ワゴンで会社にお弁当運ぶ仕事をやってたときも、苦情が来たもんね、弁当会社に。“あのヒゲは不潔だから何とかしてくれ”って。
ナカジマ:本当~?
鈴木:ヒゲっていうだけで不潔にみられるよね。
ナカジマ:ちっとも思わないけど!
和嶋:今はきちんと刈りそろえてるしね、そのときも切ってたんだけど……。
ナカジマ:飲食だからかなぁ。
掟:そういう業界だからでしょうね。
和嶋:あと、最後にやってたバイトが製本屋さんでしたね。つくった本を送る地域ごとにトラックに詰める仕事。
掟:お金はいいけどすごいキツイということで有名ですよね。
和嶋:すげぇつらかった。繁忙期はね、朝7時半くらいから夜10時くらいまで毎日やってましたね。
掟:本のかたまりをずーっと移動させるっていう。力仕事で、単調なんですよね。
ナカジマ:その頃すげぇ筋肉質になってたもんね。
和嶋:あの頃ねぇ、すごいマッチョだった!
掟:演奏に生かされたりします?
和嶋:しました! 今でもそんな歌うまくないですけど、昔は本当にただ喉で歌ってて、すぐ喉をだめにしてたんですけど、その仕事やってたら自然に腹式呼吸になった! なんかあるときから“俺、腹で歌ってる”って。やって良かったなって思う。それが唯一やって良かったと思ったことでしたね。
掟:製本のおかげで今の人間椅子がある(笑)!
和嶋:あんまり歌ってて疲れなくなりましたね。
掟:いやぁ、良かったですね。結果オーライで(笑)。

和嶋のエフェクターボードを披露!
和嶋くんの几帳面なところがすごい出てるんだよねぇ――鈴木

掟:和嶋さんは自作エフェクターの本を出してるじゃないですか、せっかくなんでエフェクターボードを見せていただけませんか?
和嶋:せっかく本屋さんなんでね。僕、先日エフェクターの本を出したんですけれども。たった今機材車が到着したので見せますね!
掟:見たい見たい! 楽器も見たいけどエフェクターも見たい!
和嶋:これ、ライブと同じ状態で持ってきました! こんな感じで演奏してるんですよ。
鈴木:和嶋くんの几帳面なところがすごい出てるんだよねぇ、これ。ツマミがずれないようにビニールテープで止めてあったりとかねぇ。
和嶋:オリジナルのものはひとつもありませんで、みんな自作か改造してます。チューナーだけがオリジナル。
掟:これはビッグマフですか? オリジナルのビッグマフよりかなり小さいですけど。
和嶋:ビッグマフの回路をちょっとアレンジして自分用に使いやすいようにしました。
掟:もっと音が太く歪むようになってるとか?
和嶋:低音もよくなってますね。歪み(ひずみ)も増えてます。で、ビッグマフは(筐体自体が)大きいじゃないですか、あの大きさのものを入れたらほかのものが(ボードのなかに)入らなくなってしまうので、箱を小さいものにして。だからなかはぎゅうぎゅうですよ!
鈴木:これがすごい。電池なんですよ(アルカリ乾電池の入った巨大な電池ボックスを見せて)。
掟:通常はACアダプターでパワーサプライに電気取って、そこから電源供給しますよね。
鈴木:普通は100ボルトの電源をとって供給するんだけど、和嶋くんは“そういう電気は汚い”と言って、“電池の電気がキレイだ”って言って。
和嶋:(電気の種類が)違います。あのー、電源からとる場合は100ボルトの交流を直流の9ボルトに変換しているわけですけど、交流っていくつもの波形を平らにして直線のようにしていて、どうやってもボコボコなんですよ。それを例えばマーシャルの大音量とかで鳴らすとどうしても“ブーン”っていう音が入ってしまって、それがライブによってはすごくうるさかったりするんで。電池に変えるとまったくそういう音はしません!
掟:それは業界基準的な話なんでしょうか、和嶋さんだけなんでしょうか?
鈴木:電池で全部やるのは俺のなかでは和嶋くんだけですね。
和嶋:でも今ね、そういうパワーサプライの充電のやつもあるんで、結構直流でやってる人もいますよ。
掟:電池がソニーだけですけど、ソニーの電池は高くないですか?
和嶋:あーでも、ビックカメラで買うと安いですよ。100均のやつはすぐ減る! やっぱりソニーとパナソニックはいいです。
掟:これ1回のライブで使いきっちゃうんですか?
和嶋:がんばって3回。
掟:えっ、じゃあ3回目のライブのときは少し音が小さくなったりとか(笑)。
和嶋:電圧下がってるから、音も小さくなってるかもしれないですね(笑)。でもやっぱ楽しいですよ、自分でこうやって工夫するの。


音楽の話からツアーの話、これまでのバンドの歴史やバイトの話など盛りだくさんにお届けした今回のトークイベント、いかがだっただろうか? 会場では人間椅子のメンバー3人と掟ポルシェの仲むつまじいトークが大盛り上がりで、ファンのみなさんも終始笑顔で和やかな雰囲気となっていた。人間椅子と掟ポルシェという今までありそうでなかった組み合わせのトークイベント、ぜひ2回目も開催してほしい!

[榊ピアノ]