【祝】25年ぶりガンダム主題歌!森口博子と松本ともこ(djmapi)の女子会トークが止まらないっ
昔は絶対年下は嫌だったのに
ピロ子:マッピー……オシャレなボトル、何これ?
マッピー:これスペインの水。
ピロ子:えっ!カッコイー!
マッピー:よく言われる(笑)。
ピロ子:普通の水でしょ?
マッピー:普通の水、普通の水。スペインの水。
ピロ子:ボトルが青なんだよね? 青いドリンクを飲んでるわけじゃない?
マッピー:違う違う(笑)。
ピロ子:青い液体を飲み始めたわけじゃないんだよね?
マッピー:私もいろいろあってさぁ。
ピロ子:いろいろあってって何それ(笑)。二日酔いでしょ?
マッピー:二日酔いは絶対博子ちゃんにはわからないことだもんね(※森口さんはお酒を一切飲みません)。だからすごい水を飲んでるわけ、今日は。
ピロ子:そうなんだ。でも、わたしは二日酔いの人の心配はしないの!
マッピー:大きい仕事とか終わると、ホッとしてほんとうに仲良い人と飲んじゃうわけよ。
ピロ子:あーそうか。
――森口さんはぜんぜんお酒飲まないんですか?
ピロ子:わたしは飲めないの。
マッピー:わたしも日本酒は飲めないんだよ。
ピロ子:聞いてないよ(笑)。種類じゃなくて、今日が二日酔いかどうかって話!
マッピー:ははは(笑)。
ピロ子:そう言えばこのあいだね、マスクしてタクシー乗ろうとしたら20代のイケメンちゃんにナンパされたの。
マッピー:ええぇ!? どういうこと? どういう風に? なんて?
ピロ子:タクシー待っててもなかなか来なくて、「ここ車来ないですよねー」って。
マッピー:って言ったの?
ピロ子:向こうが。
マッピー:それで?
ピロ子:そしたら、なんか昔だったらチャラいと思う私が……
マッピー:「そうですね♡」って言ったの?
ピロ子:そう!わかった? そうなのよー。
マッピー:ちょっとかわいかったんでしょ?
ピロ子:もうすごい!かわいくてかっこいー!
マッピー:昔は絶対年下は嫌だったのに、変わったね。
ピロ子:おじさんが好きだったのに。
マッピー:おじさんはダメになったの?
ピロ子:ダメじゃないけど、若い子いいね。若い子。
マッピー:えぇ〜! なんかやだ〜。
ピロ子:おばちゃんになっちゃった? でさ、その子がさ、「今日はフェスかなんかあったんすか?」って。
マッピー:あっはっはっはっは(笑)。
ピロ子:「フェスぅ!?」と思って。私シャンソンのコンサート観に行ってたのに。
マッピー:シャンソン(笑)。
ピロ子:そしたらマスクしてるわたしの顔を見てさ、「あ!」って言って。「あぁ気づかれた」って思ったら、「あゆ?」って言って。
マッピー:(笑)!
ピロ子:いや、どーみたってあゆじゃないしー。もうさー(笑)。
マッピー:ドラマだったらこういう変な出会いが恋のスタートになりそうじゃない?
ピロ子:そうだね。何も始まらなかったけど(笑)。
一生歌い続けたいっていう気持ちが魂の底からある
――2015年にヒャダインさんが作曲した『星より先に見つけてあげる』をリリースした頃くらいから、ネットで「森口博子がスゴい」っていう声があがっていて。歌唱力に磨きがかかってるとか。
ピロ子:まあ!もっとそこ太字で(笑)。
マッピー:でもほんとうにスゴいことになってるね。
ピロ子:あぁ嬉しい。若いスタッフの方も頷いてくれてる……。ジェネレーションギャップがあるはずなのに。
マッピー:嬉しいよね。
ピロ子:嬉しい嬉しい。
――歌の練習法を変えたりとか、そういうのってあるんですか?
ピロ子:ミュージカルをやり始めた頃、えっと、2005年くらいかな、それからすごく変わったと思う。
マッピー:あったね。
ピロ子:最初のミュージカルが『タイタニック』っていうブロードウェイミュージカルで、曲もオペラを基調としていて、まわりもベテランさんばっかりでね。ポップス出身の私がポンって入ったときに、外国の演出家の方から「ひとりだけヤバい子が来た」って感じを出されて。悪い意味でね。
マッピー:ほかはベテランさんなんだ。
ピロ子:そうそうそう! 最高メンバー揃えてるみたいな。
マッピー:あー怖い。
ピロ子:で、何やっても「ノーノーノー!」「キルユー!」って。わたしって足りてなかったな、今までやってきたけど全然表現できてなかったなって、かなりダメージ受けて。そこからボイトレにそれまで以上に真剣に通うようになって、声の幅とか表現力とか変わっていったんだと思う。やっぱりこうさ、一回泣くような思いをするっていうのは、ショック療法じゃないけどいいのかもね。
マッピー:でもそこによく飛び込んでさ、乗り越えたよね。
ピロ子:そのお稽古中に風邪をひいてしんどかったから病院に行って、念のため血液検査したんだけど、血のなかのストレス数値がプロボクサーの試合直前の極限状態?くらいだったみたい(笑)。「相当ストレス抱えてますね」って言われて。
マッピー:数値でも出ちゃってるんだ。
ピロ子:もう、出ちゃってて。だけどそれを乗り越えたら、すごく自信に繋がって。それからトレーニングは欠かさないようにしようと思って。もっと遡ると厄年のときに……。
マッピー:うんうんうん。
ピロ子:まあマッピーもね、同じ年齢だから。
マッピー:あったあった。女の人っていっぱい来るんだよね。
ピロ子:そう! もう人間関係、仕事、体調、家族との関係、恋愛、もう四面楚歌!
マッピー:つらぁい!
ピロ子:辛いよね! で、それがあったからこそ生き方を見直すじゃないけど、毎朝20分のストレッチを始めたの。食べ物をちゃんと見直して、体を温めるものをちゃんと取り入れるとか。
マッピー:でも昔から体のことを考えてる食事をとってたよね?
ピロ子:してた。
マッピー:ね。やってたのに、さらに?
ピロ子:さらに掘り下げて。
マッピー:お弁当とかでも、ちゃんと考えたものを必要なだけ採ってっていう生活してたのに!
ピロ子:に!
マッピー:信じられな〜い。
ピロ子:さらにさらに、ストレッチとかもやって、生き方を見直して。で、あとはね、母親がその頃言ってたのが、口角を上げてなさいってこと。とにかくこうやってさ。
マッピー:上がってると思ってんだけどね。いっつも。
ピロ子:いや、言われた。
マッピー:そのときは上がってなかった?
ピロ子:うん。なんかへの字になってるよとか。
マッピー:お母さんに言われたことをちゃんとやってきたんだね。
ピロ子:母親がそうやって生きてきた人だったから。でもわたしとしてはさ、口角上げたくらいでいいことなんて起こるかよ!みたいな感じで。だけど、状況がもう最悪だからやってみやたのね。0円でできるし。簡単にできることから始めようみたいな。
マッピー:よくやさぐれなかったねぇ!
ピロ子:あっはっは(笑)。
マッピー:そう思うといつも明るくいたのはすごいよね。
ピロ子:だからキツかったよ。無理してでも笑ってなきゃって。だけど、ほんっとうに無理してでも笑ってたら、心があとから付いてくるっていうのがわかったから。
マッピー:抜けたんだ。
ピロ子:そう! それでほんっとうにびっくりするくらいいいお仕事とか、いい出会いとか、歌の仕事とか、たくさんのことに出会えたんだ。それでさっきのミュージカル。
マッピー:そこで大きな試練というか、ミュージカルが来るわけだ(汗)。
ピロ子:そうそう、そこにミュージカルが来て、また叩かれて、鍛えなおして、いろんな人に……「歌声に震えます」とか言ってもらえたり、ネットのニュースにも取り上げていただいたり。その記事を泣きながら読みーのみたいな。
マッピー:最近の博子ちゃんの曲を聴くとさ、すぐにはわからないんだ。前はすぐ「あ、博子ちゃんの歌声だ」ってわかったのに……変化してるよね?
ピロ子:あっ嬉しい!!
マッピー:「森口博子の歌ってこんな感じだな」っていうが、変わってきてると思う。
ピロ子:あぁ嬉しいそれ!!
マッピー:だから逆に言うと、「えっ? 誰だろうこの歌」っていう感じ。それってすごい変わったっていうことだと思うんだよね。
ピロ子:いやぁ〜〜〜もう、ボーカリスト冥利に尽きる。
マッピー:例えば渡辺美里さんは、あのすばらしい歌唱力を、いまもずっと鍛え続けてる! そういう先輩たちの話を聞くと、ほんとにすごいなぁって思う。博子ちゃんも鍛え始めちゃったのね〜。
ピロ子:大事大事! 表現の幅がぜんぜん広がるから。やっぱり一生歌い続けたいっていう気持ちが、ほんとうに魂の底からあるし。もう……生命線だなって。ライブが生命線。そう思えたら、もう「ここを失いたくない!」っていう気持ちだけ。持続させたい! 「このために生まれてきたんだ!」って思えたら、自分が何をするべきかってことが明確にわかったんだよね。
マッピー:やっぱり今のほうが歌いやすい?
ピロ子:ぜんぜん違う! もうぜぇーんぜん違う(笑)!
マッピー:全国のゆる〜い歌手に言ってやろー(笑)。
ピロ子:わっはっは(笑)。初めて歌を聴いてくれた人がさ、「バラエティのおばちゃんだと思ってたんですけど、歌声に震えました」とか「泣けちゃいました」とか言ってくれるの。
マッピー:ラジオの公開収録で歌ったりするとみんな感動しちゃうんでしょ?
ピロ子:「びっくりしました!」とか「コンサート行きます!」とか。
マッピー:いいねいいね。
ピロ子:それが歌い続ける力にすごくなってる。そういう出会いがまた嬉しくて。
マッピー:いやぁ強くなってぇ。体は細いな〜と思っても、ずいぶんこの辺(肺の辺りを指して)は分厚くなってるんだね。
ピロ子:なったなった(笑)!
マッピー:すごいよねぇ。じゃあもうこれで終わりでいいかな(笑)? 充分いい話だったでしょ?
ピロ子:あっはっはっは(笑)!
――いやいや……ガンダムの話も……。