ネバヤン・大森靖子・MUROら出演の注目フェス……主催者はなんと一般会社員だった!

特集・インタビュー

[2017/5/14 12:00]

ネバヤン、大森靖子、はたまたDJ NORI&MUROも出演……気になるフェスの主催者に直撃ッ

6月10日(土)、11日(日)に群馬県北軽井沢のキャンプ場で初めて開催されるフェス『THE CAMP BOOK 2017』。同フェスには幅広い層から注目を集めているロックグループ “ネバヤン”ことnever young beachやアイドルファンからの信頼も厚い実力派シンガーソングライターの大森靖子、はたまた伝説のラップグループ・キミドリのラッパー/サウンドクリエイターのクボタタケシや、DJ NORIとMUROによるスペシャルDJユニットCAPTAIN VINYLなどジャンルや世代を飛び越えたバラエティ豊かなアーティストが出演します。松田優作ばりに「なんじゃこりゃあ!」と叫びたくなるような、ド渋いラインナップじゃないですか? 初開催にしてなんておもしろそうなフェスなんだろうと気になっていたところ、なんと同フェスの主催である株式会社リペアは内装リフォームを手がける会社だという情報を入手。えっ!? 内装業者さんがフェスを? よく意味がわかりませんがめちゃめちゃ気になってしまったので、とりあえず主催者さんにお話を聞きに行って来ました〜(気になることは直接本人に質問しに行くスタイル)!

(株)リペアさんのオフィスに突撃!と思いきや、オシャレすぎて若干ビビる……素敵な観葉植物とチョークアートがお迎えしてくれました。さすが内装業者さんやぁ〜

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こちらのガーデニングを担当した横浜・天王町のお花屋さんThe Bulb Bookが『THE CAMP BOOK 2017』の会場の装飾も彩るそうです!
『THE CAMP BOOK 2017』主催者の樋口大貴さん。めっちゃオシャレで音楽好きそう。突然の訪問にも関わらず快くお話してくれましたっ

キャンプ&音楽好きが興じてフェスを主催!

——『THE CAMP BOOK 2017』は(株)リペアの社員さんが主催されているそうですね。そもそも、フェスをやろうと思ったきっかけは何だったんですか?

弊社は私を含めてキャンプと音楽とフェスが好きな人間がすごく多いんですよ。みんな、各々がプライベートでもキャンプやフェスに行ったりしてて、「大人数でキャンプをしたいね」っていう話になったのが1番最初の発端です。そのなかで、「大人数でキャンプをするんだったら音楽があったほうがいいよね」なんて話からどんどん大きくなっていったって感じです。なので、なぜフェスをやるのかって言われると、やりたかったからっていう本当にシンプルなことなんですよね(笑)。うちの会社の社風的にも好きなことに挑戦させてもらえる環境があったので、私のほうから代表に「会社のブランディングにも繋がるのではないか?」という形で打診をさせていただいて、会社で事業としてやらせてもらってるっていう形で今にいたります。

——フェスに関わるほかのスタッフさんも、御社の社員さんなんですか?

そうですね。弊社は基本的に住宅の内装リフォームの営業をやっていて、ほかにも店舗のリノベーションやキャンプ用品のリユース事業というのもやっています。私も営業上がりで今はフェス事業のみに集中させていただいていますが、ほかのスタッフはみんなそれぞれ本業を抱えているなかでフェスの事業に携わっています。

——樋口さん自身もこれまでいろんなフェスに足を運ばれていたんですか?

『グリーンルームフェスティバル』とか、静岡の『頂 –ITADAKI- 』とか、福岡の『Sunset Live』とか……あと山梨でやっている『秘境祭』も良かったですね。

——さすが、さまざまな場所へ行かれてるんですねぇ。
もともとキャンプが好きだったので、キャンプができるフェスが好きです。昔はキャンプはキャンプ、音楽はライブハウス、という風に別々の場所で楽しんでいたのですが、ここ10年くらいでフェスがどんどん盛んになってきて「1回行ってみたいなぁ」と思って、初めて行った野外フェスが確か2010年の『頂 –ITADAKI-』だったんですね。今の嫁さんと行って、キャンプしながらいろんな音楽を聴いて、すごく楽しいなぁっていう印象が残っていて。

——奥様との思い出だなんて、ロマンティック! ちなみに、そのとき観て印象に残っているアーティストは?
そのときトリで出ていた渋さ知らズオーケストラは衝撃的でしたね! やっぱり音源だけじゃなくてライブで聴くのは最高だなぁと思いました。

家族連れも楽しめる&いっぱい歩かないからキャンパーさんも快適♡

——さて、『THE CAMP BOOK 2017』のラインナップは、玄人好みのアーティストから新進気鋭のアーティストまで、このブッキングはもはやプロの犯行としか思えないんですが(笑)、ブッキングも樋口さんが担当されているんですか?

そうですねぇ、はい(笑)。ブッキングは私と一緒にやってくれている人間がもう1人いて、もちろん我々は素人なんで、ブッキングのイロハを教えてくれて一緒にやってくださってる方もいて、数名でやっています。オファーは、我々の想いで呼びたいアーティストさんを、集客も考えつつ相談しながら、という感じです。クボタタケシさん、曽我部恵一さん、CAPTAIN VINYLさん辺りの重鎮がギュッと締めてくれて、旬なアーティストさんも織り交ぜつつ……素敵な方々が呼べて嬉しいなぁと思っています。

——ラインナップも豪華ですが、そのほかに『THE CAMP BOOK 2017』ならではの特色や魅力はどんなところがありますか?
家族で来れるフェス、っていうところですかね。友達や仲間だったりいろんな人と楽しんでもらいたいなっていう想いがあるんですけど、「子どもがいるからフェスに行けない」っていうのはもったいないなと思っていたので、家族でも楽しめるようにワークショップにも力を入れています。フライヤーに掲げているテーマにも「子供がオトナになる。大人がコドモになる」ってあるんですけど、ワークショップでは大人が子どもに戻れるような、ラジコンができるブースがあったりとか。それに、Eテレの『ごちそんぐDJ』でも人気のDJみそしるとMCごはんさんのライブもありますよっ!

——キャンプの部分でのこだわりとかはあるんですか?
もちろんあります、『THE CAMP BOOK』という名前なので(笑)! キャンプをされる方にとって歩く距離ってすごい大事なんですね。私も何度も経験してるんですが、重いテントやイスを担いで長時間歩くのって結構キツいんですよ。『THE CAMP BOOK 2017』の会場は、駐車場からキャンプサイトまで近いところだと1分かからないんですよ! 駐車場自体が広いので、1番遠いところに駐められると少し誤差は出ますが、それでも近いほうだと思います。キャンパーさんに優しい会場にしたいと思っていたので、キャンプエリアからステージや、ワークショップやマーケットが集まってるエリアにも大体歩いて1分程度の距離になるように設定しています。

——そこまで計算され尽くしてるんですね! さすがこれまでさまざまなフェスやキャンプを経験されてきた樋口さんやスタッフさんならではの工夫というか。
そうですね。結構そこはこだわりましたねぇ、やっぱり歩くの嫌なんで(笑)。

——では、そんな『THE CAMP BOOK 2017』にこれから行く人、そしてまだ行こうか迷ってる人にメッセージがあったら教えて下さい!
初年度はやっぱり、どんなフェスなのかっていうのがわかりづらいと思うんですよね、前年度の写真や動画もないので。私としては、もちろんアーティストさんにも気持ち良く演奏してもらって、来場者さん含め、設営業者さん、出店者さん、ボランティアさん、もちろんうちの主催、関わったすべての人たちにいい思い出として帰ってほしいなっていうところを目指しています。我々も全力でみなさんをお迎えできるような形を作っていきますので、6月10日(土)、11日(日)に予定がまだ決まってない方は、ぜひ!

「『THE CAMP BOOK』から派生するカルチャーを作りたい」

——熱い想いが伝わりました。ちなみに、今後の目標ってありますか?

「続けていく」っていう単純な目標があります。10年、20年と続くイベントにしていって、『THE CAMP BOOK』から派生するカルチャーを作りたいなっていうのは思っています。

——なるほど。ほかには、例えば「『THE CAMP BOOK』にこのアーティストが出演してくれたら感動して泣いちゃうな」、みたいな目標としている方はいますか?

今回のラインナップに入ってる、TURTLE ISLADさん。愛知県のバンドなんですけど、タートルさんは私が1番呼びたかったバンドなんです。

——目標というか、第1回で呼べてしまったんですね!
とにかく大好きなバンドさんで、これまでライブにも何度も足を運んで、彼らが主催してるイベント『橋の下世界音楽祭』にも伺わせてもらったりしていて、ぜひ呼びたかったバンドさんなので、感激です! ほかにも、それこそうちのスタッフもすごい好きな奴が多いですけどHi-STANDARDとか……世代的にド真ん中だったんで、呼べたら嬉しいですよね。あと、多分泣いちゃうのは中島みゆきさん。ザ・クロマニヨンズも観たいし、泣いちゃうというよりは「観たい! 出てほしい!」っていうアーティストさんは本当に、たくさんいますね。

——『THE CAMP BOOK』が10年、20年続いて、そういった方々も登場したら胸熱ですね……! 今日は本当にありがとうございました!

ありがとうございました。当日も楽しみにしていてください!

イベント情報

『THE CAMP BOOK 2017』
日程:6月10日(土)OPEN 9:00 START 12:00
6月11日(日)OPEN 9:00 START 10:00
(※雨天決行・荒天中止)
会場:プレジデントリゾート軽井沢内 earth smile village
住所:群馬県長野原町北軽井沢2032-16
主催:株式会社リペア
後援:長野原町・北軽井沢観光協会

榊ピアノ