人間椅子が愛車で登場!?  バイク愛も込められたニューアルバム制作秘話ぶっこみインタビュー!

特集・インタビュー

[2017/10/4 17:00]

人間椅子の3人が自身の愛車とともに登場だーッ!

3ピースバンド人間椅子が10月4日に20枚目のオリジナルアルバム『異次元からの咆哮』をリリース。バラエティ豊かな楽曲陣が並ぶ同アルバムの中で、『耳マン』が注目したのは『地獄のヘビーライダー』。地獄のバイクで悪者を踏み潰し天罰を食らわす……といった歌詞の内容が印象的で、疾走感&重厚感たっぷりのサウンドが迫力満点な楽曲です。今回はそんな“バイク”がモチーフとなっている同曲にちなんで、メンバー全員がバイク乗りだという彼らが自身の愛車とともにご登場ッ! 熱いバイク愛からアルバム制作の裏側についてまで、たっぷりと語っていただきましたっ。ここでしか見られないド渋いお写真と一緒に、ぜひお楽しみください!

人間椅子。手前からナカジマノブ(ドラム、ボーカル)、和嶋慎治(ギター、ボーカル)、鈴木研一(ベース、ボーカル)

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まるで軽トラックのように走るっていうのが俺のスタイル——ナカジマ

——今回は『地獄からの咆哮』収録曲の『地獄のヘビーライダー』にちなんで、みなさんに愛車で集合していただきました。さっそくそれぞれの愛車のご紹介をいただけますか? ノブさんからお願いします!
ナカジマノブ(以下、ナカジマ):俺のはヤマハのTODAYっていう50ccのスクーターです!
和嶋慎治(以下、和嶋):ホンダのTODAYですよ(笑)!
ナカジマ:あ、間違えたっ。ヤマハじゃない、ホンダだ(笑)! 3年前くらいに中古で買いました。
和嶋:その前に乗ってたスズキのスクーターは速かったんだよね。
ナカジマ:レッツIIね! まだスピード制限が付いてなくて。
和嶋:(食い気味に)2スト(2ストロークエンジン)だったから、あれは速かったよ!
ナカジマ:そうなんだよねぇ。でも、俺スピードが出せると出しちゃうタチだから(笑)、出せないバイクのほうが……。
鈴木研一(以下、鈴木):安全面では良いのかもしれないよねぇ(笑)。

——TODAYとの出会いは?
ナカジマ:それがすっごい単純で、レッツIIに10年以上乗ってたんだけど、壊れて動かなくなっちゃって。俺、スクーターは足代わりというかほぼ毎日実用的に使ってるんで、ないと困るんですよ。それで新しいものを探してたら、自宅の近くのバイク屋さんの店頭に値段が付いてないTODAYが置いてあったの。もしかしてこれ売ってるのかな?って思って店員さんに聞いたら、6万5,000円で売ってるって言われて。激安じゃない?
——安いですねぇ。
ナカジマ:だけど「4万5,000円にならないですか?」って言ったら、その値段で売ってもらえたの(笑)!
——値切れたんですね(笑)! このバイクのどんなところがお気に入りですか?
ナカジマ:やっぱり便利なところですね。ちょっとヘルメットをかぶればすぐにどこにでも行けちゃうから。あと、俺はスクーターの足元に楽器を置いて移動することが多いんだけど、TODAYは足元がフラットになってるから荷物が置きやすいですね。スネアやペダルを積んで、衣装の入ったリュックなどの荷物を両肩に背負って、まるで軽トラックのように走るっていうのが俺のスタイルです!

……すみません、僕バイク愛語ると長いんです(笑)!——和嶋

——和嶋さんのバイクはいつから乗っているものなんですか?
和嶋:このバイクを買ったのは2016年の10月頃ですかねぇ。その前までは、今ノブが言ってたみたいに、楽器を運ぶために荷物をガンガン積めるホンダのベンリィ110っていうスクーターに4年ほど乗っていたんです。非常に便利でした。その頃は鈴木くんも原付に乗っていて、練習のときはメンバー全員が原付に乗ってきてねぇ、おもしろかったんですよ。
鈴木:うんうん、そうだったねぇ。
和嶋:僕は学生の頃から40歳手前くらいまでミッション(マニュアル)車にずーっと乗ってたんです。だけど、ちょっと貧乏になったりバイクを盗まれたりして、10年くらいミッション車から離れてたんですよ。それで、去年自伝(2017年1月に発売した『屈折くん』)の取材をしていたときに、学生の頃の感覚を思い出すためにミッション車に乗りたいなぁと思って。いわゆる “リターンライダー”(若い頃バイクに乗りその後一時バイクから離れた人が、ふたたびバイクに乗り始めること)ですね。昔は馬力のあるヤマハのTZR250っていうレーサーレプリカ(ロードスポーツバイクの1ジャンル)に乗ってたんですけど、今度は手軽に扱える125ccのものを買おうと思って……すみません、僕バイク愛語ると長いんです(笑)!
——(笑)いくらでも語ってください!
和嶋:今のバイクってデザインがちょっと近代的になりすぎちゃって、すごいカウルとか付いてるし尖ってるんですよ。僕は丸い感じの昔ながらのバイクが欲しくて、でも古いバイクはプレミアが付いて高価だったり修理代がかかるから、割と手頃な価格で昔っぽいデザインで排気量が少なくて……っていうものを探していたら、理想にピッタリなバイクに出会ったんです。それが今日乗ってきた、スズキのライセンスで中国で作られているGN125Hです。新車で買いました!
——おぉー。赤い色にもこだわりがあるんですか?
和嶋:絶対赤い色にしたかったですね。こういう鮮やかな赤い色は、今のバイクには珍しいので。僕がよく使っているギターのギブソンSGもそうですけど、赤が好きみたいですね。心がワクワクする色なんです! あの、あともうひとつバイクについて言うと、今のバイクは排ガス規制がかかっちゃって音も小さいし、キャブレターもなくなって、代わりにインジェクションっていう電子制御の装置が付いてるの。でも、僕はキャブレターが付いているバイクに乗りたくてこれを買ったんです。ガソリン臭いんですよ!
鈴木:……もう(話が)伝わってないですよ。
ナカジマ:俺にも伝わってないからね(笑)。
和嶋:(がっくりとしながら)あぁ〜。伝わってないですか!? ちょっと環境に悪いんだけど、アクセルがリニアで排気量相応の馬力が出るバイクが欲しくて、これを買いました!

ベースでもそうだけど、僕はカドがないと嫌なんですねぇ——鈴木

——鈴木さんは2017年2月に普通二輪免許(AT限定)の免許を取得されたそうですね。その前からバイクには乗っていたんですか?
鈴木:僕は20年くらいずっとスズキのバーディー50に乗っていました。そのバイクは昔青森で放送していた『人間椅子倶楽部』っていうテレビ番組の“鈴木くんがバイクを買う”っていう回で買ったものなんです。
和嶋:あった、あった!
ナカジマ:あれ、そうだったんだ!? あっはっは!
鈴木:それから1回代替わりして、それでも20年ずっとカブ系に乗り続けてたんだけど、あまりにもスピード違反で切符を切られるもんだから嫌になっちゃって。それで今年の2月にまず免許を取りまして、ずーっと欲しかったヤマハのマグザムというバイクをめでたく買ったわけですけど。一時期はビッグスクーターの中で1番小さいようなホンダのPCXを買おうかとも思ってたんだけど、試験に1回落ちたりしてすんごい苦労して免許を取ったから、ちんまりしたものじゃなくやっぱり大きいものを買おうと思って。和嶋くんに、「いやぁ〜どっちを買おうか迷ってる」って世間話をしたら、「やっぱり初期衝動が大事だ」って。
和嶋:僕はPCX推しですよ! あれ速いんですよ。とは言え、欲しいものを買うべきだって言ったんだよね。
鈴木:それもそうだなぁと思って、1番最初に欲しいと思ってたマグザムを買いました。和嶋くんはさっき「最近のバイクは形が尖ってる」って言ってたけど、僕は尖ってるバイクに乗りたかったんです。ベースでもそうだけど、僕はカドがないと嫌なんですねぇ。いやぁでも、2月に免許を取ってまだ半年くらいしか乗ってないので、新人ライダーですよ。

『地獄のヘビーライダー』を聴いてその重さを感じてほしい——鈴木

——『異次元からの咆哮』では、そんな鈴木さんの作詞作曲による、バイクがモチーフの楽曲『地獄のヘビーライダー』という楽曲が収録されています。イントロでは和嶋さんのギターでバイクの音が表現されていたり、曲中では実際のバイクのエンジン音も入っていますね。
和嶋:やっぱり“鈴木研一普通二輪免許(AT限定)記念曲”ですから、バイクが好きな僕としては、持てるバイクのイメージを投入しようと気合いも入りました。鈴木くんのマグザムはビッグスクーターだけど、楽曲的にはミッション車のイメージがあったので、自分のバイクのエンジン音をスタジオの行き帰りにICレコーダーで録音したんです。
ナカジマ:バイクにガムテープでICレコーダーをくっ付けてね!
和嶋:そう、工夫してね。それで意味もなくエンジンを空ぶかししたり無駄にシフトダウンしたりしながら(笑)スタジオに通って録音したんですけど、いざ録音してみた音を聴いてみたら少し迫力に欠けたんですよ。だからそれは曲中に使おうってことで。何かもっとおもしろい音を出せないかなぁと思案して、ギターでバイクの音を出そうと思いつきました。オクターブ下の音が出るファズをかけてスライドギターで弾いてみたら、エンジンの回転が澱みなく上がっていく感じが出せて。即興で思い付いたアイデアだったんですけど、それを入れたらバッチリになりましたね。
鈴木:録音したバイクの音とギターの音を比べたら断然後者のほうが良かったんです。ちなみに、タイトルの“ヘビー”はヘヴィメタルのヘヴィではなく、“重い体重”で地獄の亡者を押し潰すという意味の“ヘビー”なので、曲を聴いてその重さを感じてほしいですね。

実体がない儚いものだからこそ芸術は美しくみえる——和嶋

——アルバム1曲目の『虚無の声』はYouTubeでMVも公開されています。MVにはプロジェクションマッピングが取り入れられていますね。
和嶋:『虚無の声』のテーマである“色即是空”っていうのは、形あるものには実体がない、というような意味を持つ言葉なんです。実体がない儚いものだからこそ芸術っていうものは美しくみえるのかなぁ、と思ったりすることがあって、そういう想いも歌詞にしました。その楽曲を映像化するときに、プロジェクションマッピングや3Dなど最新鋭の映像技術が得意な監督と出会ったんですね。そこで、プロジェクションマッピングで歌詞の世界とリンクした映像を映し出したら“色即是空”感や “異次元”感、“この世のものでない感じ”が表せるんじゃないかと思って、その方にお願いしました。我々の思惑と監督のセンスが合致して、楽曲の世界観が上手く表現されているんじゃないかと思います。

——3人が演奏している姿のバックに、炎と一緒に3人の顔が浮かび上がるシーンも印象的でした。
和嶋:あれは昼間に撮影した映像をその場で編集して、午後の演奏シーンの撮影でバックに流したんですよ。すごいですよねぇ。
鈴木:(ハッとした表情で)あぁ、あの映像、あそこで使ったのか!
ナカジマ:顔だけを撮った映像だよね?
鈴木:俺、あの顔だけの映像すごい良い画だと思ったんだけど、どこに使われてるのか気になってて。バックに映してたんだ! 今やっとわかった!
ナカジマ:ふふ(笑)! 演奏シーンでは演奏に集中したのもあってバックに映ってる映像が目に入らなかったよね。出来上がったMVを観て初めて「あぁ、こうなってるんだ!」って驚きました。

『悪夢の添乗員』から何かワールドを広げられたら——ナカジマ

——10月31日からは『異次元からの咆哮』のリリースを記念した全国ツアーが始まります。同アルバムでノブさんがボーカルを担当している唯一の楽曲『悪夢の添乗員』も披露される予定ですか?
ナカジマ:もちろん! 俺はもう、全箇所その1曲にすべてを懸けます(笑)。
和嶋:コーラス部分があるから、今までより客席のみんなが歌ってくれるんじゃないかなぁ。
鈴木:そしたら歌詞を間違えられないねぇ(笑)。
ナカジマ:あはは! 間違ったらみんなにすごい指摘されるだろうね(笑)。俺、“悪夢の添乗員”っていう言葉がすごく好きで。その言葉から何かワールドを広げられたらいいなぁと思って、普段めったにMCを考えない俺が、考えてみようかな……とかちょっと思ってる(笑)。
鈴木:「俺の車に乗ってくれー!」みたいな?
ナカジマ:「俺と旅行に行こうぜー!」みたいな(笑)。
鈴木:「出発進行!」が良いんじゃない?
ナカジマ:バスの添乗員さんね(笑)。白い手袋をはめて演奏しようかな?
鈴木:それだとサトケン(ベーシストの佐藤研二)になっちゃうねぇ。
ナカジマ:あ、そうか。マネになっちゃうね(笑)。あっ! バスの運転手さんの帽子をかぶろうか?
和嶋:あぁ、それもありですねぇ。
ナカジマ:俺のおじいちゃん国鉄職員だったから、おじいちゃんの遺品がある!
鈴木:いや、そんな大事なものをライブで使わないほうが……。
和嶋:でも、おじいちゃん喜ぶんじゃないかなぁ。たくさんのお客さんの前で、人を楽しませるためにかぶるんだったらさぁ。
ナカジマ:そうかなぁ(笑)。いろんなイメージが広がる、とっても楽しみな1曲です!

——11月19日のツアーファイナルは初のZepp Diver City公演となりますが、意気込みをお願いします!
和嶋:ツアーはどの箇所でも全力でやるわけですけど、最終日の頃には良い具合に新曲の魅せ方や演奏もできあがった状態で、ベストパフォーマンスをお見せできると思うんですよ。そこで、『異次元からの咆哮』というアルバムタイトルですし、みんなを別世界へ連れて行って、一緒に盛り上がりたいと思っています!
鈴木:Zeppは……プロジェクターとか使えるのかなぁ?
ナカジマ:ステージの後ろに平面のスクリーンはあるみたいだけど。ライブでもプロジェクションマッピングをやる!?
和嶋:『虚無の声』も良いですし、アルバムジャケットを投影しても良さそうですよねぇ。良い絵だから。
鈴木:……広い会場ということでスクリーンを使いたくなってしまいましたが、使うとは断言できないですよねぇ。
和嶋&ナカジマ:(笑)!
ナカジマ:まぁ、何かあるかも?
和嶋:良いですね、「何かが起こるかも!」って言っておくと、お客さんも期待してくれるんじゃないかな(笑)。そんな含みも持たせつつ、一生懸命がんばります!

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人間椅子ニューアルバム『異次元からの咆哮』10月4日リリース!

人間椅子『地獄からの咆哮ジャケット』
【商品内容】
タイトル:『異次元からの咆哮』
発売日:2017年10月4日(水)
形態:初回限定盤(CD+DVD)/品番:TKCA-74561/価格:¥3,704(税別)通常盤(CD)/品番:TKCA-74562/価格:¥2,685(税別)
※初回盤DVDには、2017年3月25日に赤坂BLITZで行われたライブ盤リリース記念ワンマンツアー『威風堂々』ファイナル公演のライブ映像を収録

ワンマンツアーも開催決定! ツアーファイナルは初のZepp Dive City

10月31日仙台CLUB JUNK BOX
11月2日弘前Mag-Net
11月4日札幌cube garden
11月8日神戸Chicken George
11月10日高松Olive Hall
11月12日大阪umeda TRAD(前AKASO)
11月14日博多Be-1
11月16日名古屋Electric Lady Land
11月19日東京Zepp Diver City
※詳細は後日発表予定

『人間椅子「虚無の声」MV(10/4発売 AL『異次元からの咆哮』より)』
[榊ピアノ]