プロレス×音楽イベントが流行? 今後も注目フェスが続々開催

連載・コラム

[2017/10/1 17:00]

“聖地”後楽園で音楽フェス?

DDTプロレスリング恒例の人気投票企画『DDTドラマティック総選挙』のユニット部門1位に輝いたヒールユニット・DAMNATIONが、獲得した興行プロデュース権で音楽フェスを開催するらしい。12月9日には、ヘヴィメタル好きで知られるプロレスラー・FUMAによって『FUMA FEST』も開催される予定で、なんだかプロレスと音楽のコラボが盛んになってきている様子だ。

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DDTプロレスリングでは、ファンによる人気投票企画『DDTドラマティック総選挙』を毎年実施している。投票はユニット部門と個人部門に分かれて、ユニット部門で1位になると、12月30日に行われる後楽園ホール大会の興行プロデュース権を獲得することができる。ヒールユニット・DAMNATIONを率いる“カリスマ”で、レコードコレクターでもある佐々木大輔は、「後楽園でDAMNATIONフェスティバルを開催して、憧れのバンドマンになる」と公約に掲げていた。

9月27日に開票が行われた結果、DAMNATIONは1,149票を獲得して見事ユニット部門1位に輝いた。一体どのようなフェスになるのか詳細は不明だが、佐々木の音楽の趣味が爆発した興行になるのではないかと期待されている。

DDTプロレスリングTwitter

プロレス×ヘヴィメタル、ハードコア、ラウドなロックの『FUMA FEST』

同じ12月、『DAMNATIONフェスティバル』のほかにも『FUMA FEST』が開催される。こちらはプロレスリングBASARAに所属するFUMAの主催イベントで、「プロレス×ヘヴィメタル、ハードコア、ラウドなロックのスーパーコラボイベント」とのこと。12月9日に東京・新木場1stリングにて開催予定で、Hammerhead、Hell Dump、日本刀、Thornといったバンドの出演がすでに発表済み。余談だが、佐々木大輔はこちらの『FUMA FEST』にも興味を示しているらしい。

意外と相性がいいということなのか、この頃プロレスと音楽を融合させたイベントがちょくちょく開催されている。2016年11月に東京・新木場STUDIO COASTにて開催された『DDTフェス2016 supported by ナタリー』では、プロレスの試合が行われつつ、DISH//やベッド・イン、筋肉少女帯といったアーティストのライブも行われた。

2016年12月には、千葉・幕張メッセ国際展示場にて、音楽×お笑い×格闘技イベント『骸骨祭り2016』も行われている。また、プロレス×音楽フェスを語る上で、ステージとしてプロレスリングを用意している『夏の魔物』は外せない存在だろう。

プロレスと音楽の親和性はもともと高い?

お祭り感はプロレス興行も音楽フェスも同じということか、それとも単にプロレスと音楽の両方が好きな業界人が多いということなのか……。舞台裏は謎だが、考えてみればプロレスには“入場曲”という文化があり、選手はお気に入りの曲を自分の入場にするだけでなく、なんなら大好きなアーティストにオリジナルの入場曲を依頼したりもする。プロレスと音楽との親和性はもともと高いのだろう。

CD不況に反して、音楽フェスはイベントの数、動員とむしろ拡大傾向にあると言われている。今後プロレスと音楽のコラボイベントは、ちょっとしたブームへと成長していくかもしれない。

[HEW]