“匂わせSNS”が流行!? 不倫報道も止まず……2018年に“ヤバいと思った女性芸能人”ベスト3!

連載・コラム

[2018/12/29 10:00]

2018年も不倫報道は止まず……漫画家の鈴木詩子が芸能ニュースを考察(妄&想)!

漫画家の鈴木詩子氏に気になる芸能ニュースを考察(妄想)してしまうコラム。今回は2018年を振り返っていただき“ヤバいと思った女性芸能人”ベストスリーについて綴っていただきました! 今年もいろいろありましたが、やはり印象的だったのは不倫報道のようです……。

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1人目:江夏詩織

ヒップホップグループRIP SLYMEのメンバーSUさんの不倫相手だと言われているモデルの江夏詩織さん。2018年の年末、かなりのインパクトを放ちましたね。

(画:鈴木詩子)

SUさんの妻で歌手の大塚愛さんに対して、別れるようにとDMを送ったり、夜中に自宅に押しかけインターフォンを鳴らしたりと嫌がらせを繰り返したそうで……大塚さんはさぞ怖かったでしょう。その結果、ふたりは離婚。そしてRIP SLYMEは活動休止してしまいます。

そんななか、江夏さんはInstagramに大塚さんのアー写と同じポーズをキメてSUさんとお揃いの(実際にSUさんのもの?)メガネをかけた自身の写真を投稿。これをふたりの離婚成立日にアップするあたり……とても偶然とは思えませんよね。そのほかにもさくらんぼの写真とともに「さくらんぼだいすき」と、大塚さんの代表曲を思わせるコメントを綴ったりと、“匂わせSNS”という今っぽい方法で、攻めの姿勢を崩さないパワーファイトを繰り広げています。

しかし、こんなに力技を駆使しているのにSUさんに対する愛情が感じられないのはなぜでしょう。彼女は激しく感情的(迷惑)な行動をとってしまう=最上級の愛情表現だと信じているのでしょうか? ある意味純粋な方なんだと思いますが、こういうタイプに手を出すSUさんもSUさんですよね。まぁ不倫自体がいけないことですが……。

それともSUさんと江夏さんは、実はもう揉めに揉めてこじれまくっていて……彼女は「自分をもて遊んだ彼を許さない!」という半ば嫌がらせのような感情で匂わせSNSなどやっているのかもしれないと妄想してしまいました。

2人目:カイヤ

結婚28年目で、別居し始めて14年になるタレントの川崎麻世&カイヤ夫妻。ついに先日、麻世さんがお付き合いしている彼女がいると公表し離婚訴訟を起こしましたね。

報道によると、仕事中でもカイヤさんは麻世さんに20回以上電話をかけたり、夫婦喧嘩中にカイヤさんがドアを壊して500万円の修理費がかかったこともあるそう。やがて麻世さんは悪夢や過呼吸に襲われ、車中やホテル暮らしになっていったんだとか。

ここ数年、カイヤさんも複数彼氏がいる(2014年には彼氏12人と公言)と言ってさまざまな男性と遊んでいるような素振りでしたが……そのわりに麻世さんとの離婚には応じずにいましたよね。そんな彼女は10月のブログ(ちなみにカイヤさんのブログは『MAJI-Caiya』というインパクト大のタイトル)で「私も本当は、友人なのに12人の彼氏がいると言って、麻世の心の中に私がまだいるかを確かめたかった」と、切ない胸中を明かしているんですよ。

カイヤさんはまだ麻世さんを愛しているし、離婚なんてしたくなかったんですね。結婚してこれ以上ないほど近い存在のはずなのに、片思いのような状態。長い別居期間を経ていろいろあったけど……やっぱり麻世さんの心を奪いたいんですよね。本当に切ないなと思いつつ、結局離婚してしまうの?どうなの?と気になるところです。

3人目:剛力彩芽

女優の剛力彩芽さんが、自身のInstagramでファッション通販サイト・ZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイの前澤友作社長と交際宣言をしたのも2018年の4月でした。

その後、明らかにふたりでW杯ロシア大会を観戦に行ったとわかるような匂わせ投稿を同アカウントにアップして世間を賑わせていましたが……私が気になったのは、その約1ヶ月後に剛力さんが酔っ払った状態で前澤さんの自宅から行ったInstagramでのライブ配信です。

剛力さんがファンの質問に答えている後ろにたびたび前澤さん映り込んでくるのが、とてもおもしろかったですね(笑)。

きっとふたり揃って幸せアピールをしたいタイプで、似た者同士なんだろうなと思いました。普通、自分の彼女が女優なんていう人気稼業だったら……酔って彼氏の家からライブ配信することなんて止めますよね。でも、それをなんとも思わずわざと写り込んでくるような、堂々とした型破りな人だから大きな会社を引っ張っていけるんだろうし、そんな器の大きい男性だからこそ剛力さんが恋をしてしまったような気がするのです。

そして、先日“自身にとっての今年の漢字”を聞かれた剛力さんは「『前』ですかね」と答えたそうです。「いろんな意味もありますが……」と、もちろん前澤さんのことでもあるとわかるようなコメントをしていて、本当に堂々としていて清々しいなと思いました。

剛力さんのことをアイドル視して応援しているファンのなかには、彼氏の存在を大っぴらにしすぎてキツいと傷ついた方がいたと思いますし、世間では“剛力はヤバい女だ”とか“調子に乗っている”など批判の声もあるようですが……私は、ちょっと浮かれている時期なのかなと思えど、なんだかんだでいい印象が強いんですよね。なので、これからも素直な剛力さんのままでいて欲しいなと思います。

私たちのなかにはいつでも小さな彼女たちが潜んでいる……

2018年に“ヤバいと思った”女性芸能人3選、いかがでしたか?

私的には、江夏さんとカイヤさんは似ている種類のヤバさを放っていたように思います。激情型ツンデレちゃんといいますか……もっとターゲットの男性の前で素直になれたらよかったのにね、と肩をポンポンしたくなるようなタイプです。他者に対して素直に気持ちを伝えて拒絶されるのはとても怖いことだけれど、勇気を出して相手に踏み込んでみたら、関係がこじれたり悪化することも防げるかもしれなかったのに……。

しかしこれは他人ごとではなく、私たちのなかにはいつでも小さな江夏さんやカイヤさん、そして剛力さんが潜んでいて、自分が置かれた状況やタイミングによって彼女たちのような行動や言動に走ってしまうこともあるのかもしれません。

私も、来年はもっと人の気持ちを考えて行動し、他者のことも自分のことも大切にできたらいいなと思いました!

鈴木詩子

すずきしいこ●漫画家。代表作『女ヒエラルキー底辺少女』は実写映画化・舞台化された。アイドルやプロレスに造詣が深く、ポップでキュートなイラストや独自の視点から綴られるユーモアあふれるコラムも人気を博している。