『BRADIOのファンキーハンター』【至高のパーティーバンド〜クール&ザ・ギャング編〜】

連載・コラム

[2017/10/20 20:00]

LIVE REPORT
BRADIOメンバーによるライブレポート! 2017年10月にブルーノート東京で開催されたライブの様子をお伝えします!



BRADIOの音楽でも表現していきたいこと

数時間後にはspirit of the boogieを体現させてくれるバンドの音楽と、それを待ちわびた人たちで埋め尽くされる会場の全体を見渡せる一角。まだオープンへの準備とクルーのサウンドチェックがたまに聴こえる嵐の前のようにがらんと静かなその場所で、バンドの中心人物でもあるロバート・”クール”・ベルにインタビューした。挨拶がわりの「僕のアフロ何点ですか?」に10点満点を頂戴したが、『耳マン』での連載が始まって以来、この質問で満点を取るのはもしかしたら初めてかもしれない。今回のインタビューのハイライトは何と言っても『レディース・ナイト』の話。この曲がヒットしたことを「自分達でお祝いしよう」と作られたのが『セレブレーション』だったっていうくだりに驚喜した。

Photo by Tsuneo Koga

茶目っ気たっぷりなユーモア精神はさすが人を楽しませるパーティバンド。ライブも総勢10数名がステージに乗るんだから見た目にもインパクトあるし、決して広くはないステージで縦横無尽に動き回ったり全員で同じようにムーヴしたり。僕らには体験したことのないカルチャー、そこから得られる団結力を根底にもつバンドのエネルギーにのっけから会場は踊らずにはいられなくなっていた。インタビューでも「みんなで協力してずっとやること」と語ってくれたが、精神面でメンバーが繋がっているような強い絆を感じたし、また、そのパワーがオーディエンスを巻き込んで一体感を生み出しているんだと体感した。これってBRADIOの音楽でも表現していきたいことなんだ。メンバーもFPPもみんなそれぞれ生活も環境も違うし抱えていることもきっと複雑なんだろうけど、音楽を通してひとつに繋がりたいんだ!(真行寺貴秋/BRADIO)


何と言ってもセクシー

クール&ザ・ギャングのライブはとにかくまっじやっべぇ!! 完全にバンドに魅了させられてしまった。久しぶりに冷静さを吹っ飛ばし、レポートをすることを忘れて、1人の観客として楽しんでしまったくらい。アース・ウィンド・アンド・ファイアーと二大巨頭と言われたりもしているけど、クール&ザ・ギャングのライブはR&Bの要素があって何と言ってもセクシーだった。自分の高揚感とバンドの高揚感がすごくシンクロするのも体感できたし、フロアのお客さんも同じようにバンドとシンクロしているように感じた。エンターテイナー精神もすごかった。ソロでも魅せるし、セクシーなサックスを流しながらのチークタイムも。女性の観客を捕まえてイチャイチャし出して、このままどうなっちゃうんだろうみたいなドキドキもあった。俺があの女性だったら完全に落ちてると思う……。

Photo by Tsuneo Koga

グルーヴで盛り上げて、聴かせる歌あり、ミドルテンポの気持ちいいノリもあり、総合してセクシーでR&Bだった。これが50年続けているバンドなんだという歴史も見せられたし、スゴすぎていい意味で凹んだけど、反面目指すべき目標やイメージも湧いた。自分の世界をまたひとつ広げてもらえたライブだった。ホントかっこよかった。機会があればみんなにもぜひ体感していただきたい!(酒井亮輔/BRADIO)


クール&ザ・ギャングとの“コミュニケーション”で見つけたファンキーワード

「Keep The Funk Alive」
by ロバート・“クール”・ベル


協力:ブルーノート東京

ブルーノート東京がお届けする注目公演はコチラ!

VALERIE JUNE
2017年11月16日、17日@ブルーノート東京
東京都港区南青山6-3-16
ご予約/お問合せ : 03-5485-0088
公演情報

【著者紹介】

BRADIO
真行寺貴秋(ボーカル)、大山聡一(ギター)、酒井亮輔(ベース)、田邊有希(ドラム)による4人組ロックバンド。楽曲ごとに異なるサウンドを鳴らす楽器陣を軸に、熱唱&ファルセットを使い分ける真行寺の歌声で、観に来たFUNKY PARTY PEOPLEを虜にするエンターテイナー集団。10月11日メジャーファーストシングル『LA PA PARADISE』をリリース!

[耳マン編集部]