「バンドマンの闇営業」タケムラ アキラ(SNAIL RAMP)『炎上くらいしてみたい』
[2019/7/2 12:00]
むしろよくあるのは本業以外の部分であろう。おそらく一番多いと思われるのは、イベントでのDJ。バンドマンが回すクラブイベントってのは結構あるし、知り合いのバンドがワンマンを開催、そこでの客入れからライブスタートまでの間、DJを担当するなんてこともある。でもねぇ、規模が規模だから。ギャラなんかたかが知れていますよ。
そう考えると「バンドマンの闇営業」ってかなりやりづらいし、やったところで旨味もない。趣味の延長線上だったり、友だちとの付き合いで「事務所通すとギャラが発生したりして大変だろうから」という気持ちでの友情出演が「バンドマンの闇営業」になるのであろう。
ちなみに今回の渦中にいる「雨上がり決死隊 宮迫さん」には、1回だけお会いしたことがある。渋谷AXでライブをしたときに、縁あって楽屋を訪問してくれたのだ。
俺たちは「うわー、宮迫だ(呼び捨て)」と気もそぞろだったが、宮迫さんは俺たちSNAIL RAMPに特に興味があるわけではなかったはず。それでも「サインもらってもいいですか?」とわざわざ言ってくれ、俺たちは宮迫さんの着てたTシャツにサインをした。俺は「あー、こういう気の使い方をしてくれる人なんだ」と驚いた記憶が鮮明だ。
そして最後になったが、俺の闇営業の話をしようか。実は今もやってんだよ……。絶賛、闇の営業中。それは、このコラム『炎上くらいしてみたい』だ。
これはマネジメントを通さずに受けている正真正銘の、紛う事なき(まごうことなき)闇営業。『耳マン』編集部すらこれを読んで「マジかよ!」となってるだろうが、これマジね。
でもこの連載を始めて、すでに2年?3年?いまだうちのマネジメントは気付いてないからさ。もうこのまま行っちゃえばいいんじゃない?
バレたら連載終了ってことで!