「Dragon Ash馬場さんとの思い出」タケムラ アキラ(SNAIL RAMP)『炎上くらいしてみたい』
1990年代後半から2000年代のバンドシーンを牽引したSNAIL RAMPのフロントマンであり、キックボクシングで日本チャンピオンにまで上り詰めたタケムラ アキラが書きたいことを超ダラダラ綴っていく新連載!
『耳マン』読者の皆さま、明けましておめでとうございます! 今年もひとつよろしくお願いしますよ。
何だかんだ、この『耳マン』コラムで何回か新年の挨拶をしているぞと思い振り返ってみたら、2015年11月からコラム連載やってんのな俺! もう4年間以上もやってるとか、ちょっとびっくりしたわ。
聞くところによると、ずうっと書いているのは掟ポルシェさんと俺らしいけど、それにしてもそんな長期間書いているとは思わなかったな。
振り返ってみれば太古の昔、ストリート系ファッション誌『BOON』というのがあり、アーティストや著名人4人がそれぞれコラムを書くコーナーがあったんだ。そこでコラム連載をもたせてもらっていたのだが、今読んでみるとハイテンションすぎて「コイツ何かやってんな」と思わざるを得ない文章でマジうす気味悪い。俺が麻取(麻薬取締官)なら、沢尻エリカよりもまずコッチを内偵するわ。
ただ読んでる人も何かやってたんだろうな、ファッション誌なのに読者アンケートでコラムコーナーがトップになるという奇妙な現象が起きていた。通常そのコーナーは半年周期でライターが入れ替わるのがデフォだったが、ずうっと残って書き続けていたのが俺・SNAIL RAMPタケムラとDragon Ashのベース、故・馬場さんだった。
お互いの存在を知る俺たちではあったが、実際の面識はないために友人といった感じでもなかった。しかし、同じコラムコーナーでお互い長期間に渡りコラムを書き続けるうちに芽生える仲間意識。とはいえ、ライブ現場で一緒になることもない。やがて俺たちはお互いのコラム内でメッセージを送りあい、コラム内での会話が始まったのだ。
感動モノに仕立て上げようとして大ゴケした映画のストーリーのような話だが、これは実際に起きたことだ。(次ページへ)