「新生活、音楽・楽器を始めるみなさんへ」タケムラ アキラ(SNAIL RAMP)『炎上くらいしてみたい』
1990年代後半から2000年代のバンドシーンを牽引したSNAIL RAMPのフロントマンであり、キックボクシングで日本チャンピオンにまで上り詰めたタケムラ アキラが書きたいことを超ダラダラ綴っていく新連載!
今回のコラム、締め切りはとうに過ぎても全然書く気になれず、まず何について書くかが思い浮かばなかった。「SNAIL RAMPの作り方」というSNAIL RAMPを振り返るシリーズがあるものの、それについてもあまり気が乗らず、かと言って何か別の題材があるわけでもない。しかし締め切りは完全に過ぎているという体たらく。
こういうときに俺はどうするか? そう、知らない人に頼るのだ。俺の人生人任せ。さっそくTwitterで呼びかけた。
耳マンコラム「炎上くらいしてみたい」の締め切りはとうに過ぎている。スネイルの振り返りを書く流れもあるが、それを書く気分でもない。かと言って何か別のテーマも思いつかない。
— 竹村 哲 (@TAKEMURAAKIRA)March 25, 2020
【急募】コラムのテーマ
【内容】誰にでもできるお仕事です。何でもいいです。担当さんから怒られる前にお願いします。
どうかな?とは思ったが、予想以上に「○○について書いて」とリクエストが来た。世知辛い世の中ではあるが、そう捨てたものでもないんだな。というか本当に俺のフォロワーさんたちは優しく、マトモな人がほとんどだ。いわゆるクソリプもほとんどもらったことがないし、何か問いかけても必ず答えてくれる。
そしてさまざまなお題をいただいたなか、「これで書く!」と決定したのが「新生活、音楽・楽器を始めるみなさんへ」だ。
いや、正直この提案には(いい意味で)唸りました。これは自覚しているのでいいのですが、俺は性格が悪いじゃないですか。なので普段書くコラムの題材にしても題名にしても、万人には受け入れがたいような内容や表現だったりするんだろうなという、おぼろげな自覚はあって。
しかしこの題名! 「新生活、音楽・楽器を始めるみなさんへ」だぜ? 爽やか! 何の害もない! 季節ぴったりタイムリー! 間口が広い! でも俺が語ってもおかしくないジャンル、そして『音楽系エンタメサイト 耳マン』だったか『エンタメ系音楽サイト 耳マン』というサイトの趣旨に、これほどバッチリ沿ったコラム題材が俺のバックナンバーにあっただろうか?
いやはや素晴らしい提案だ。(次ページへ)