自分が好きなものは好きでいいって考えられるようになった高校時代【ぱいぱいでか美、桃色の半生!】第7回

連載・コラム

[2018/7/9 12:00]

「言うほどでかくないがそこそこでかい」おっぱいを武器に歌手、バラエティ、グラビアなどジャンルにとらわれず活躍するタレント・ぱいぱいでか美が自身の半生を初めて振り返る連載!


第7回:自分が好きなものは好きでいいって考えられるようになった高校時代


三重県で1番と言われる進学校へ……高校編

こんにちは、ぱいぱいでか美です。以前は言霊の力を信じていなかったのですが、最近やっぱり信じることにしました。なぜなら先週、半分バカンスみたいなお仕事で沖縄に行き「明日で最終日かー、帰りたくなーい!」と言ったら台風で本当に帰れなくなったからです。恐るべし言葉のチカラ! というわけで自分の人生を言葉で振り返っていくこの連載も今週からは高校編です!

<耳マンのそのほかの記事>

自分より賢い人が当たり前にウジャウジャいる環境に感動!

悩みながらも、志望校に進学した私(※第6回参照)。まず驚いたのが、みんなの学力でした。中学校ではテストで1番をとっていた私も、高校に入り最初のテストでは何と下から3番目! それもそのはず、私が選んだ高校は三重県で1番と言われる進学校・津高校だったのです。前山(※第5回参照)のおかげでやや性格が丸くなっていたものの、賢者の自覚による捻くれ方は半端なかったですから、自分より賢い人が当たり前にウジャウジャいる環境に感動! 一方的にエモを掲げてくるクソみたいな体育教師もいない! 不思議と心が折れたりはしなくて、何だか望んだ世界にやってきた、という実感が強かったです。

そしてすぐにこの高校が大好きになる、と感じました。県内のさまざまな地域からやってきたクラスメイトは、北部だと名古屋寄りの文化だから標準語に近く、西部だと大阪寄りだから関西弁のイントネーションが強め。南端からやってきてひとり暮らしをしている子もいました。私服校だったので、ギャルっぽい子もいれば地味な子もいたし、古着系のオシャレな子もいます。男子の服装も、こんなに種類あったんだ?!ってびっくり。中学のときに悩み続けた“属性”のようなものがないわけではないけど、この学校ではいろんなタイプの人がごった煮になっていて、誰もそんなことを気にしていないように見えました。

まわりのみんなのおかげで将来の夢を再確認

そしてふんわりと進学してしまった自分と比べて、まわりは「医者になりたいから東京大学に行きたい」とか「好きな教授のもとで研究したいから京都大学に行きたい」とか明確な目的を持っている子もいました。私はそれまで、勉強そのものが目的だったんです。勉学の先に何かあるわけではなく、ただテストで良い点を取れると気持ち良いからやっていただけなんだ、と気付きました。でもまわりのみんなはあくまで目的や夢が別にあって、勉強は手段のひとつ。1年生から始まる進路希望調査とまわりのみんなのおかげで、やっぱり自分は歌手になるという夢が1番大きいのかも、と考えるようになりました。だからってわけではないんですけど、「あー歌手になりてー」と思ってしまったものはもう仕方なくって、そこからかなり勉強をしなくなってしまいました。そして現在に至ります(笑)。

私と同じようにふんわり進学した子はほかにもたくさんいましたが、みんな勉学の先のことは考えているようでした。だから、こんなフワフワした私は学校で浮いちゃうのかなー?と思いきや、前述にもあるように、属性とかで壁を作るような校風ではなかったですし、1年生のクラスはめちゃくちゃ仲が良かったです。2年生も3年生も仲良かったけど!

心のなかで歌手になる想いが強くなり始めていたので「みんなは勉強をするんだ! ここは俺が何とかするッ……!」という気持ちで、室長(学級委員)をやっていました。小学生や中学生のときに立候補したときとはまったく違う気持ちでやっていました。大好きなみんなの雑用を引き受けたかったのです。2年生も3年生もそんな感じで、めんどくさそうな役とか係とか、かなり積極的にやっていたと思います。

そんなこんなで中学の時は前山にしか開いてなかった心も、高校ではガッバガバでした(笑)。1番仲良かった子を選べと言われても選べないくらい、みんなのことが好きでした。2年に1度行われる同窓会も皆勤賞! みんなに会いたすぎて! 今年の同窓会も楽しかったなー。

“コスプレ枕投げ”の伝統を作った高3の文化祭

高校での思い出はたくさんありますが、やはり文化祭は特別な記憶です! クラスごとに出し物をするのですが、1年生のときは“お化け屋敷”、2年生のときは“コスプレ人探し”、3年生のときは“コスプレ枕投げ”。え、何それ?って感じですよね。そのまんまなんですよ。クラスのみんなでコスプレをして来場者と枕投げをする、っていう……。あ、ちなみにコスプレ人探しもコスプレして校内をさまよって、それを探してもらうという謎企画でした。

この“コスプレ枕投げ”がやけに好評で、父兄から近くに住んでるであろう小さい子どもまで、めちゃくちゃいろんな人が枕を投げに来てくれました! コスプレをしてる我々は、時にはキャラになりきり「あんた、バカぁ?!」と言いながら、そして時にはキャラを忘れ本気で枕を投げつけました。最近、同級生から聞いた話なんですが、このコスプレ枕投げ、なんと私たちの学年が卒業したあとも続いたそうです。マジかよ! 謎の伝統を作ってしまいました。

そういやコスプレの衣装は、私がかなり貸し出しました。当時、アニメとニコ動にハマりまくっていた私は、コスプレ衣装を買いまくっていたのです。ヤフオクで。親にバレたくないから郵便局留めで(笑)。エヴァとか、ハルヒとか、鏡音リンとか、あとマクドナルドが好きすぎて旧制服とか……いろいろ買ったなぁ。今でも探せばあります。アニメが好きなことも、この高校では堂々としてていいんだって思えました。

夢も服も趣味も、自分が好きなものは好きでいいって考えられるようになったのは、津高校での生活がかなり大きく影響しています! そしてほどなくしてハロプロに出会い、のめり込んで行くのですがこの話はまた次回……!

今年の同窓会! プライバシー保護のためボヤッボヤですみません(笑)。年々、集まりづらくはなっていますが、今でもこれだけ集まれて本当に嬉しい!

著者紹介

ぱいぱいでか美
1991年5月3日生まれ、三重県出身。牡牛座O型、桃色の女。名乗るほどでかくないがそこそこでかいおっぱいを武器に、テレビやグラビア、ライブにDJ、もはやおっぱい関係ない執筆業など、縦横無尽に活動中。

【近況】
沖縄、「帰りたくなーい」から一転帰れなくなり、何とか帰ってこれましたが、今は「沖縄に帰りたい」という謎の感情を持っています。大変だったけど、それくらい豊かな時間でした。

ぱいぱいでか美の最新情報はオフィシャルサイトTwitterをチェック!

[ぱいぱいでか美]