竹下幸之介(DDTプロレスリング)『ニシナリライオット』第44回:「絶対にプロレスラーになってあいつから取り返す!」

連載・コラム

[2020/11/27 18:00]

DDTプロレスリングの未来を担う若き逸材・竹下幸之介。そんな彼が自身の昔のブログを読み返しながらつづる、地元・西成のお話!


2007年12月24日

529話『クリスマスキャロルの頃に』

メリークリスマス!!!

ってな感じで始まりました本日のブログ(^o^)

朝起きたら枕元にプレゼントが!?

でも昨日の晩

母「もう寝たいからベッドに置いとくで」

夢が壊れます・・・

でサンタさんからのプレゼントは

①ルーニーのユニフォーム
②メッシのユニフォーム
③パワプロ14決定版
④ウイイレチャンピオンクラブチーム

弟はWII フィットやプロレスのリングやタイガーマスクとライガーの人形をもらっていました(・∀・)

WII フィットはおもったよりもおもろいです(o^-')b

ウイイレとパワプロは期待通り最高です!!

マイライフのモードも増えてるし('◇')ゞ

画像はクリスマスイブの家の前・・・新手のサンタかと思いました(・∀・)

追記 おばあちゃんがWII フィットのヘディングするやつをやると下半身の体重移動だけでいいのに頭もふりながらヘディングしてます


<「お胸が豊かすぎる」「鼻血がでそう」華原朋美のセクシーショットに動揺コメント続出!?>

子供の頃の西成でのクリスマスというと忘れられない思い出があります。

この年のクリスマスはプロレスを母と弟と観にいきました。場所は当時の新今宮フェスティバルゲート。せっかくのクリスマスなので、試合を見る前にフェスティバルゲートでも遊んでいこうとなりました。たしか当時すでにジェットコースターなどの乗り物はもう運転していなくて、そこそこ閑散としていたのですが、雑貨屋さんがあったり、おもちゃ屋があったり、モスバーガーがあったりして、その辺をウロウロすることに。

そこで当時大ハマりしていたドラクエのバトえん(えんぴつ)を買ってもらいました。友達が持っててどうしても欲しかった、デュランをようやく手に入れることができて、すごく嬉しかったことを覚えています。さらに数箱買ってもらって、ビニール袋の中はバトえん奉行。早く冬休みが終わって学校に持って行って自慢したいな!なんて考えていました。

そのあと、モスバーガーを堪能していると、当時そこの店舗では土地柄もあってかよくあったことですが、ホームレスの人がたまにふらりと入ってきて、水道水を飲んで行ったりするんですね。

この日も、ひとりのおじいちゃん(極限まで細めにしたらサンタクロースに見えなくもない)が店内もずっと徘徊していて、店員さんに注意をされても、酔っているのかフラフラと彷徨うばかり。

恐いなー。絡まれないといいなー。って思っていたとき、母と弟がトイレに行ったんです。ひとりテーブルに残る竹下少年。なんと恐ろしいことでしょう。偽サンタクロースがフラフラとこちらに近づいてくるではありませんか。私はなんとかして気配を消したくて、グッと息を止めて頭を屈めて、身を小さくしました。

そして顔を上げた次の瞬間、そいつは私の前に座っており、弟の残していたオニオンフライをあっという間に平らげて、テーブルに置いてあった袋を掴んでそそくさと退散していきました。その間の時間、およそ10秒足らずだったと思いますが、体感時間にしたら2、3分はあったように感じるくらいの緊張感と恐怖感がありました。

その悪しき男は小学生の男のトラウマを植え付けると同時に、なぜかバトえんの入った袋まで持って行ってしまったのです。ひどい……ひどすぎる。

トイレから戻ってきた母親にそれを告げると、一瞬怒り狂いそうになりましたが、もう探せまいとふんだのか、

「幸之介がサンタになったんやね」と、まったくわけのわからないフォローで慰めてくれました。いまだに納得できません。

言うまでもなく、そのあとのプロレスは必死に涙をこらえながら見ていました。絶対にプロレスラーになって、あいつからバトえんを取り返す! そして思いっきりパワーボムでアスファルトに叩きつけてやるからな。これは弟が食べれなかったオニオンリングの分だ!


2007年12月30日

534話『それゆけ東京!』

今日は朝起きて大掃除的なものをしました(・∀・)

思い切ってポスター全部捨てました(>_<)

2008年はプロレスのポスター貼りまくろ!!

なんばの本屋で変なオッサンいました・・・

テンション下がります・・・


この年の年末も変なおっさんに会っていました。

しかし、いろんな目に遭いすぎて慣れてしまったのか、この変なおっさんのことは一向に思い出せません。

竹下幸之介

1995年5月29日生まれ、大阪府大阪市出身。身長187センチ、95キロ。現役高校生レスラーとして2012年8月の日本武道館大会でデビュー。高校卒業後、日本体育大学へと進学し、学業とプロレスの両立に励み、2018年3月に無事卒業した。卒論のテーマは『ジャーマン・スープレックス』。2018年4月に入江茂弘に敗れるまで、KO-D無差別級王座11回防衛の最多記録を樹立した。地元西成への愛が深く、2018年大みそかの『年越しプロレス』には、「西成魂」の刺繍が入ったオーダーメイドの特攻服をわざわざ作って参戦。“西成のエリートヤンキー幸之介”として愛されている。