ウエノコウジ(the HIATUS etc)のカープ愛【カープと私〜広島東洋カープファンによる9打席連続企画〜】

特集・インタビュー

[2016/10/7 12:00]

【祝】広島東洋カープ25年ぶり優勝!

実に25年ぶり(!)のセ・リーグ優勝を果たした広島東洋カープ! この特集では、日本中を熱くしてくれたカープに敬意を表し、音楽界・エンタメ界のカープファンからの愛情あふれる「カープと私」エピソードを9打席(9日)連続で公開します。10月12日からは32年ぶりの日本一を目指し、クライマックスシリーズのファイナルステージに挑む彼ら。まだまだカープは止まらないっ! カープ カープ カープ広島!広島カープ!

<耳マンのそのほかの記事>
ウエノコウジ(the HIATUS etc)

『今年はこれで満足。もうこれ以上勝っちゃったら、どうやって喜べばいいかわからないよ』

リーグ優勝が決まった日は岐阜の中津川で開催されてたフェスに出演してました。ものすごく気になっていたんだけどテレビ観れなくて、随時パソコンで確認しながらハラハラしてた。その俺のハラハラぶりをまわりのみんなも気づいて集まってきちゃって。優勝が決まった瞬間、ビールをかけられたり、胴上げされたりして、えらいこっちゃになりました。ちょうどほかにも広島出身のアーティストのLeyonaとか、広島人やらカープファンがけっこういて、とにかく大盛り上がりでしたね。俺、カープの選手たちよりも早く、ビールかけと胴上げを体験しちゃったんですよ。

「カープのどこが好き?」「どの選手が好きか?」とか聞かれることがあるけど、そんなヤワな存在じゃないんですよ。上手く伝えられないけど、広島人にとって「生まれたときからソコにある」という必然的なものだから。つまり俺は、広島に生まれてしまった、ただそれだけなんです。あえて言うなら、今年は黒田かな、新井さんかな、いや(鈴木)誠也かな。いや、やっぱりみんなだな。ユニホームいっぱい持ってるけど、実は111番のミッキー(※)が一番お気に入りだし。試合はチケットも取れないしなかなか観に行けなくて、今年は2回だけ。その1回が神宮で新井が2000本を決めた日だった。最高の瞬間に立ち会えて感無量だった。
(※)カープファンに愛されたボールボーイ犬。2009年に永眠。

Photo by Tsukasa Miyoshi (Showcase)

今年はほんと強かった。怖いぐらい強かった。だから今年はもうこのリーグ優勝で十分満足。もちろんクライマックスシリーズも勝ってほしいけど、軽く燃え尽きてしまったのかもしれない。あらためて振り返っても幸せな1年だったし、こんな時期までワクワクさせてもらって、カープの監督や選手たちには感謝しかない。もうこれ以上勝っちゃったら、どうやって喜べばいいかわからないから、やっぱり今年はこれでいい。周りの広島人も、けっこう同じこと言ってるよ。だって25年ぶりなんだもん、俺はこれでいいんです。心からありがとう。


【著者紹介】

ウエノコウジ●1968年3月27日生まれ、広島県広島市出身のベーシスト。現在はthe HIATUS、武藤昭平withウエノコウジ、Radio Caroline、加山雄三率いるTHE King ALL STARSや広島出身である吉川晃司のベーシストとして参加。DJとしても精力的に活動する。the HIATUSは10月10日よりビルボード/ブルーノート/モーションブルーでの公演、武藤昭平withウエノコウジは11月12日より全国ツアー『STRANGERS TOUR 〜season3〜』がスタート、そのほかの情報は各バンドのホームページをチェック!


【本企画に参加してくれた音楽界・エンタメ界の赤ヘルたち】
・石野理子(アイドルネッサンス)【10/4 UP】
・河原真(ROCK'A'TRENCH、BIGNOUN他)【10/5UP】
・磯部正文(HUSKING BEE)【10/6UP】

[耳マン編集部]