やっぱりすさまじかったBABYMETAL〜平井“ファラオ”光(馬鹿よ貴方は)のサマソニレポート【2日目】
平井“ファラオ”光(馬鹿よ貴方は)が『サマーソニック 2019』をレポート!(2日目)
8月17日。サマソニ2日目。初日に引き続きリットー大王様にレポートを任されている僕はこの日もサマソニに行くことになっているのだが、実はよりによってこの日、昼間に営業が被ってしまっているのだ。
場所は横浜。15時頃に終わる予定だったので幕張に着くのはおそらく16時過ぎ。つまり初日ほどいろいろ観て回ることはできなくなってしまう。本来だったらヤバイTシャツ屋さんも観たかったのだが、時間的に営業と丸被りだったので残念ながら今回は見送り。仕方がないので限られた時間のなかで楽しめるだけ楽しむとしよう。
とりあえず観られる範囲のなかでの目当てはダムドとBABYMETAL、そして体力的に行けそうならレッチリ。しかし、僕とてフェスの空気に慣れているわけではない。ましてや仕事終わりで向かうとなるとけっこうきついかもしれない。3日目もあることだしあまり無理はせずにいきたいところ。
そして案の定、昼の営業はなかなかにきつかった。台風も去り爆裂炎天下のなか15分ネタをやらなければならなかったのだ。この日の気温は確か700度。あまりに汗をかきすぎて終わる頃にはもはや下半身しか残っていなかった。仕方がないのでとりあえず下半身のまま幕張へ向かうことに。
そして16時過ぎ。なんとか電車のなかで再生し無事幕張メッセに到着。この夏、2度目のサマソニ降臨。
太陽に殺意を向けるお笑い芸人。
意外にも感覚的には初日ほど人は多くないように見える。みんな海のほうに行っているのか? とりあえず最初の目当てであるダムドは18時からなのでまだ時間はある。ならばまずやるべきことは決まっている。
パリピ御用達ボディペイントだ!
というわけで昨日に引き続き『SONICART』のブースへ。今日は何を描いてもらおうか。「THE DAMNED」にするか「BABYMETAL」にするか……悩んだ結果、
クロミ様。(※著者はサンリオ大好きおじさんです)
まあ完全に決めてましたけどね。というかこのクオリティすごくない? あの描きにくいペンで。ちなみにクロミ様をご存知ない方はぜひお調べのほどを。僕の最推しのサンリオキャラクターです。超カワイイです。
ダムドの男臭いライブを堪能
さて次に行くべきところももう決まっている。やはり昨日のリベンジをしなければならない。「ファラオは持っていない」というイメージのまま終わるわけにはいかないのだ。というわけで再びやってきたオーディオテクニカのブース。
このようにTwitterとInstagramで「#オーディオテクニカ」をつけて写真を投稿。これで2回分のクジを引き、当たりが出たらヘッドホンをもらえる。
昨日は所詮お遊び感覚だった。いきなり当たりを出してしまっては物語としておもしろくない。ひとつ仕事を終えてきて感覚が研ぎ澄まされている今こそファラオの本領発揮である。
集中して2回分のクジを引く……。
さて。
適当に歩き回っているうちに時間は17時半をすでに回っていた。ダムドのステージはビルボードジャパンステージ。マリンステージの脇にあるステージでメッセからは少し離れているため、そろそろ向かっておいた方がよさそうだ。
メッセからマリンステージまでは歩くと10分から15分ほどかかるのだが、無料送迎バスも出ていてこれなら5分ほどで着ける。さすがに体力面が心配なのでバスを使うことに。というわけで快適なバスに揺られること5分、やってきたのはビルボードジャパンステージ。
人を写さないように撮ったらなんだか廃れたサーカス団の会場みたいになってしまったが、実際は大勢の人であふれかえっていて、ダムドがいまだにこれほど人気があったことに失礼ながら驚いてしまった。
というのも僕はダムドに関してはファーストアルバム『地獄に堕ちた野郎ども』を持っているだけで、あまり詳しくは知らないからだ。しかし『地獄に堕ちた野郎ども』は最高だった。典型的なパンクロックの荒々しいグルーヴが満載でいかにもライブが観たくなるような名盤であったため、この機会にぜひ観ておこうと思ったのである。
ただ残念なことに最後まで観ることは無理そうである。なぜならダムドの終わり直後にメッセのマウンテンステージでBABYMETALが始まるからだ。個人的な優先順位としてはやはりBABYMETALをフルで観たい。なのでダムドは観られる限りの範囲で観ておくとしよう。
18時。ダムドのライブが始まった。初っ端から勢いのある曲で畳みかける。ただし全然知らない曲だ。どうやら序盤はサードアルバム『マシンガン・エチケット』の曲ばかりで構成されていたようだ。とはいえそのグルーヴ感はまさに本物のパンクバンドのそれ。曲を知らなくても全然楽しめた。
オリジナルメンバーはもうボーカルのデイヴ・ヴァニアンとギターのキャプテン・センシブルのみらしいが、メンバー間に漂う空気はどこかアットホームな雰囲気すら感じられ、変に力んでおらず伸び伸びとライブを楽しんでいるように見えた。男臭いライブはあっという間に30分が過ぎてしまった。まだ途中だがもう行かねばBABYMETALが始まってしまう。ということで仕方なくメッセに戻ることに。結局『地獄に堕ちた野郎ども』からは終盤に『Neat Neat Neat』と『New Rose』が披露されたらしい。くっ!(次ページへ)