長年推しているアイドルの態度に一喜一憂する みーくんさん【たのしいドルヲタ図鑑 6人目】
あやめちゃんとの1番の思い出
あやめちゃんを推し続ける理由
そんなみーくんさんの、あやめちゃんとの1番の思い出は彼女がusa☆usa少女倶楽部を卒業する日の最後のライブだそうだ。「とある曲のなかでメンバー同士がふたり組でハートを作る振り付けがあるんですけど、その卒業の日にはあやめちゃんがパーッて客席に手を伸ばして、僕のほう目がけて一緒にハートを作ってくれたんですよ。それはやっぱり嬉しかったですね」。そんな美しいエピソードがあってとても安心した。長年応援を続けながらも、あやめちゃんの態度に一喜一憂するみーくんさん。そうしてまでも彼女を推し続ける理由は何だろうか?「ねぇ、本当不思議ですよね〜、自分でも思いますわぁ、なんでだろうって(笑)。でも……うーん……好きなんでしょうねぇ、上手く言えないですけど。ほかの現場で“あぁ、いいなあ”って思う子はいてもその現場に通い続けるってなかなか難しくって。でもそれを超えられたのがあやめちゃんなんで……。なんか、まぁ、好きなんでしょうね、うん」
みーくんさんにとってアイドルとは「祭りの御輿」
みーくんさんにとってあやめちゃんへの思いは恋愛感情なのだろうか、それとも?「うーん……恋愛感情なのかもしれないし……もし具体的にそういう関係になったとしたらそっちのほうが楽しいのかって考えると、そうでもなかったり。まぁ、(恋愛関係に)もちろんなったことがないんでわからないんで、否定はできないですけどね。なんて言うか、自分にとってアイドルって“祭りの御輿”だと思っていて。何を担ぐかっていうのを、考えて選んだのが推してる子だったりグループなりで、精一杯担いで楽しんで騒いでお祭りをしてるのが我々(ヲタ)なんですよね。リアルが充実してても家庭を持っていてもアイドル現場に遊びに来る人はいるので、やっぱり(恋愛感情とは)別物なのかなって思う気がして。それを何に例えるかで言うと御輿に例えるのが1番ハマるかなって僕は思います。だからこそ、担ぐ対象は良いものであると思ってるし、良いものであってほしいと思ってますし。“うちの祭りが1番楽しいから、みんな来なよ!”とも思うし」。なるほど。みーくんさんの“アイドル観”をわかりやすく説明してくれた。
「自分がずっと応援してた子を、まわりに人がたくさんいる状況のなかで見守りたい」
みーくんさんに今後の目標を聞いてみた。「そうですねぇ、ティーンズ☆ヘブンで、300人から500人くらいの規模のワンマンライブはやってほしいなと思いますね。それを、フロアの中盤からうしろくらいから観たいですねぇ。僕の友人にいろんなことをサッカーか『キン肉マン』に例える人がいて、“みーくんはボランチだね”って言われるんですよ(笑)。うしろから全体の状況や動きを見て“次はお前行け”って指示出したり“こっちは人多いから僕は向こう側に入ろう”って移動してみたり(笑)。まぁその、ボランチじゃないですけど、自分がずっと応援してきた子を、まわりにたくさん人がいる状況で観て味わいたい。その景色を観てみたいな、と思いますね。うん。いい景色が観たいってだけですね」
みーくんさんの心の一節
「65億の人々のなかで 出会えた奇跡ありがとう それぞれの夢 一緒に駆け出そうね 何年経っても友達だよね それぞれの道 一緒に繰り出そうよ 輝く未来 分かち合おうよ」
上記の一節はみーくんさんが好きなティーンズ☆ヘブンの楽曲『65億の奇跡』の歌詞だ。今回みーくんさんに取材して、長い年月をかけて同じアイドルを応援することの楽しさや喜びのほかに、長年応援しているからこその切なさも教わった。やはりヲタとアイドルでも人間同士である以上、その日によって上手く話せるときもあればそうはいかない日もある。しかし、上記の歌詞のように地球上に65億人もの人間がいるなかで応援したいと思えるアイドルに出会えることも、奇跡と言えるのかもしれない。みーくんさんが今後、より楽しく御輿を担ぎ、“いい景色”を観ることができるように願いたいと思う。