竹下幸之介(DDTプロレスリング)の『ニシナリライオット』第19回:「6年かけてプロレスの点が線に繋がった」

連載・コラム

[2019/10/25 12:00]

のちに私もデビューして、坂口征夫選手が無我ワールド(ドラディション)に出られる際に応援に行かせて頂いたのだが、その際に坂口さんが気を利かせてくださって試合後ヒロさんに挨拶をさせていただいた。

「ご挨拶失礼致します。先日デビューさせていただきましたDDTプロレスリングの竹下幸之介です」

あのとき観ていた会場で、6年後挨拶させて頂いているのはすごく不思議な感覚になった。坂口さんが、

「竹下はヒロさんのファンなんですよ」

と告げると、

「若いのにめずらしいねえ」

“ファンなんです問答”には残念ながら発展しなかったが、プロレスの点が線に繋がったひとつの出来事だった。

ちなみにMr.BD後藤達俊選手にサインを求めにいったときは、

「おい。ジャンプしてみろ。ちっ!小銭の音はしねえな。持ってたらTシャツ買わせようと思ったのに」

西成出身の私ですから、飛び慣れていたつもりだったがこのときほど怖かったジャンプはない。

後に私もデビューして、数年後同じことをDDTの売店にいるお客さんに大鷲透選手がやっていた。プロレスの点が線に繋がった。

DDT、東女、BASARA、ガンプロが一堂に!DDTグループ秋の祭典

東京・両国国技館『Ultimate Party 2019〜DDTグループ大集合!〜』
日時:2019年11月3日(日)開場13:30/開始15:00
会場:東京・両国国技館
詳細はこちら(https://www.ddtpro.com/schedules/2265)

竹下幸之介

1995年5月29日生まれ、大阪府大阪市出身。身長187センチ、95キロ。現役高校生レスラーとして2012年8月の日本武道館大会でデビュー。高校卒業後、日本体育大学へと進学し、学業とプロレスの両立に励み、2018年3月に無事卒業した。卒論のテーマは『ジャーマン・スープレックス』。2018年4月に入江茂弘に敗れるまで、KO-D無差別級王座11回防衛の最多記録を樹立した。地元西成への愛が深く、2018年大みそかの『年越しプロレス』には、「西成魂」の刺繍が入ったオーダーメイドの特攻服をわざわざ作って参戦。“西成のエリートヤンキー幸之介”として愛されている。