『あつまれ、バンドマン芸人』どぶろっく編〜歌ネタ王者どぶろっくの音楽背景&愛器にたっぷり迫る!

連載・コラム

[2016/2/26 19:45]

どぶろっかーず結成!

『もしかしてだけど』のあとに発表したネタ『○○な女』もヒットしたどぶろっく。さらに飛躍するべく、2014年にロックバンド“どぶろっかーず”を結成した。バンドのメンバーは、どぶろっくがこれまでにリリースしてきたCDの編曲・伴奏を担当してきた“オフィス樋口”のメンバーを中心とした面々。ライブを重ね、2015年にはどぶろっかーずとしてアルバム『もしかしてだけど、バンドアルバム』をリリースした。同アルバムはロックだけでなく、ファンクやダンスミュージックなどの要素も取り入れた本格派な音楽作品となっている。

どぶろっかーず『もしかしてだけど、バンドアルバム』(2015年)

すごくバンドっぽい

バンドとしての活動を始めてからは、森も曲作りに関わるようになり、良い化学反応が起きているらしい。
「今までは江口の好きなコード進行が多くなりがちでしたけど、最近は自分もギターが弾けるようになってきたので、江口が作ったメロディに自分なりにコードを付けてみたりもしてるんです(森)」
「あえて森に任せてみたりもしているんですが、そうすると自分では思いつかないようなアイディアが出て来たりして、すごく新鮮です。あとはやっぱり樋口さんたちがすごい。アイディアを伝えると、それをちゃんと形にしてくれる。最近はすごくバンドっぽくなってきると思います(江口)」
なお、これまでのすべての作品で、森はギターのレコーディングに参加できてない。

どぶろっかーず。左から樋口太陽(ギター)、木村亮一(ベース)、森(ボーカル&ギター)、江口(ボーカル)、中村皓(ドラム)、樋口聖典(ギター)。ドラムの中村はライブ経験が豊富で、バンドの大黒柱的な存在。樋口聖典&太陽は兄弟で、弟の太陽はCOWCOWの人気ネタ『あたりまえ体操』の声を担当するなど多方面で活躍している。

どぶろっかーずライブ時の写真

ロックの神様が見ていてくれた

音楽と密接に生きていた感じがひしひしと伝わってくるどぶろっくのふたり。最後に江口がとても感動的な言葉を残してくれた。
「僕はロックと真剣に向き合って、バンドもやってきて。でもバンドは続けられなくて、お笑いの道を選びましたけど、ロックの気持ちはずっと死んでないんです。そんななかでどぶろっく、どぶろっかーずとしてCDも出させていただいたわけですけど、これってロックと真剣に向き合ってきたことに対する神様からのご褒美なんじゃないかなって。ロックの神様はずっと見ていてくれたんじゃないかって思うんです」
かなりグッとくる言葉である。彼らは“エロ×音楽”という手法をもって、お笑いのフィールドでロックを体現し続けているのだ。もちろん最後には「ホントはハゲてきたからバンド辞めたんですけどね。髪が立たなくなってきたし」と芸人らしく、笑いとともに締めくくってくれた。

どぶろっかーずは今後も精力的に活動していくとのことなので、その活動にも注目していきたい。芸人として、そしてバンドマンとして、これからもロックンロールを奏で続けてほしい!

どぶろっくさん、あざっした!
[耳マン編集部]