kono（te’／残響レコード代表）編【祝☆来日！アイアン・メイデン8夜連続の思い出ご紹介企画『僕の私の〜愛アン♡メイ伝〜』】
アイアン・メイデンが8年ぶりに来日するぞ！
東日本大震災のため幻となった2011年の来日公演のリベンジを果たすべく、4月20日＆21日に8年ぶりとなる来日公演を東京・両国国技館にて開催するアイアン・メイデン。彼らの来日を盛り上げ、これを機に彼らの魅力をもっと多くの人たちに伝えるべく、耳マンではステキな特集をご用意！ アイアン・メイデンに魅了された8名の著名人による、8夜連続の思い出ご紹介企画をお楽しみください。今回は「飛行機」というテーマ（アイアン・メイデンのボーカル、ブルース・ディッキンソンは自ら飛行機を操縦してツアーを回るのだ！）で、飛行機マニアでもあるte’のkonoに語ってもらった！
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kono（te'／残響レコード代表）
『旅客機を操縦して機長レベルになるには20年かかる〜音楽活動との両立は想像を絶する』
アイアン・メイデンには、僕の夢がすべて詰っている。彼らの考え方や姿勢を本当にリスペクトしている。インディペンデントな活動で、メディアの力を頼らずに全世界で7千万枚以上のセールスを叩き出し、2008年にはブルース（・ディッキンソン／ボーカル）の操縦する飛行機で世界ツアーを回っている。コストがかかるからツアーに行けなかった地域にプライベートジェットで行けば、コスト削減になるという発想だ。
僕はアイアン・メイデンを高校生の頃から聴き込んでいたけれども、ブルースがプロのパイロットであることを知ったのは、『FLIGHT666』が出てからであり、旅客機のB757を操縦していることを知ったときは衝撃であった。B757の旅客機を操縦して機長のレベルになるには、最低20年ほどかかる。それだけでも並大抵の努力ではないが、さらに同時進行で音楽活動をプロとして最前線で行うことも、簡単なことではないのはみなさんもわかるであろう。その両立のストレス、そしてそんな彼に対する仲間たちのサポートは想像を絶するレベルでの活動である。
僕自身、飛行機の操縦免許を持っていることから、ツアーを自分で操縦して飛行機で行けばコストの削減でたくさんのエリアにツアーに行けると考えたことは何度もある。しかし『FLIGHT666』のツアー（5大陸23公演、移動距離5万マイル）では自分の想像を上回る規模で偉業を大成功させてしまった。
さらに衝撃なのは、飛行機の操縦だけではなく、音楽的に追求する姿勢も昔からずっと変わらないところだ。妥協せずに軸がぶれることが一切ない。だからこそ、現在でも最前線で活躍できるバンドとして存在しているのだと思う。メタルというジャンルにくくられているが、テクニック、表現力、演奏力、ファンを思う気持ちなどは、どのジャンルのバンドも学ぶところがたくさんあると思う。
いつの日か、アイアン・メイデンが成し遂げた夢の『FLIGHT666』を別の形で叶えることを、僕はここに宣言したい。
【著者紹介】
kono（te'／残響レコード代表）
2004年に結成されたポストロック、インストゥルメンタルバンドte'のギタリスト。9mm Parabellum Bulletやcinema staffなどを輩出したインディーズレーベル、残響レコードの代表という顔ももつ。大の飛行機オタクであり、自身もセスナ機の操縦免許を持つという異色のミュージシャンだ！
【本企画に参加してくれた8名のトルーパーたち】
・レイザーラモンRG【4/4 UP】
・岡峰光舟（THE BACK HORN）【4/5 UP】
・中尊寺まい（ベッド・イン）【4/6 UP】
・豊島“ペリー来航”渉（バックドロップシンデレラ）【4/7 UP】
・kono（te’／残響レコード代表）【4/8 UP】
・黒宮れい（LADYBABY）【4/9 UP】
・熊田曜子【4/10 UP】
・鮎貝健【4/11 UP】