鮎貝健編【祝☆来日!アイアン・メイデン8夜連続の思い出ご紹介企画『僕の私の〜愛アン♡メイ伝〜』】

特集・インタビュー

[2016/4/11 19:00]

アイアン・メイデンが8年ぶりに来日するぞ!
東日本大震災のため幻となった2011年の来日公演のリベンジを果たすべく、4月20日&21日に8年ぶりとなる来日公演を東京・両国国技館にて開催するアイアン・メイデン。彼らの来日を盛り上げ、これを機に彼らの魅力をもっと多くの人たちに伝えるべく、耳マンではステキな特集をご用意! アイアン・メイデンに魅了された8名の著名人による、8夜連続の思い出ご紹介企画をお楽しみください。最終日はミュージシャン、テレビ番組のナレーションや司会、ラジオDJなど幅広い活躍をみせる鮎貝健。音楽に造詣が深くこれまでさまざまなミュージシャンにもインタビューを行ってきた彼による、アイアン・メイデンの思い出とは……? 必見です!

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鮎貝健
『8年ぶりの来日公演。僕とブルース・ディッキンソンの“Wasted Years”を埋められたらと思っています』

僕のメイデン初体験は、高校生の時にバンド仲間に「メタルを聴くなら、アイアン・メイデン!」と強く勧められて、2枚組のライヴ盤『Live After Death』を聴いたこと。当時、L.A.メタルを好んで聴いていた僕にとって、メイデンの楽曲はとても複雑で、テクニカルに感じられました。ビートもL.A.メタルのような大味なものではなく、16分が多くて細かい。そして、何よりもブルース・ディッキンソンのハイトーンに驚かされました。メイデンと言うと、ゴリゴリのヘヴィメタルというイメージがありますが、実はサビがすごくキャッチーという曲が多いですよね。そのあたりが、ヘヴィメタルバンドでありながらも、世界的に受け入れられている理由なのかもしれません。ドキュメンタリー映画『グローバル・メタル』のインドでの10万人規模のライヴ・シーンは、強烈な印象として心に残っています。

メイデンと言ったら、邦題も印象深いですね。『魔力の刻印(原題:The Number Of The Beast)』、『誇り高き戦い(原題:Run To The Hill)』、『明日なき戦い(原題:The Trooper)』、『撃墜王の孤独(原題:Aces High)』……挙げていったら、きりがない。そして、何よりも『鋼鉄の処女(Iron Maiden)』というネーミングがすごいですね。学生時代に、辞書で“Maiden”を引いて、初めてその意味を知った時のことは、今でも鮮明に覚えています(笑)。同じような経験をしたことがあるメタルフリークは、意外と多いのでは?

さて、最後に、僕の最大の思い出を語らせてください。それは、ブルース・ディッキンソンにお会いしたことです。実は、彼のソロ作のプロデュサーであるロイ・Zと交流がありまして、ブルース・ディッキンソンがソロで来日した90年代半ばに、ロイ・Zに紹介してもらえたのです。場所は、刺激的なお姉さんがたくさんいる都内某所(笑)。メタルシンガーの頂点に君臨するブルース・ディッキンソンのオーラは、ハンパなかったです。ただ、正直に言うと、その時に彼とどんな会話をしたのかは、まったく覚えていません。それは、彼のすさまじいカリスマ性が僕を過度に緊張させてしまったのか、それとも彼に会う前からロイ・Zとお酒をたくさん飲んでいて、彼に会う時にはすでに完全にでき上がっていたのかは、みなさんのご想像にお任せします。

今回の来日公演は、僕も観たいですね。東京公演が両国国技館というのもいい。そこで、僕とブルース・ディッキンソンの“Wasted Years”を埋められたらと思っています!

文中に登場する『Live After Death』。CDは鮎貝健本人の私物!


【著者紹介】

鮎貝健
1970年生まれ、東京都出身。『ジャンクSPORTS』『ジャパンカウントダウン』などの人気テレビ番組やCMのナレーション、MC、さらには映画出演と、幅広く活動を展開。また、エアロスミス、スティング、U2、レディー・ガガ、コール ドプレイ、ジョニー・デップ、キアヌ・リーブス、アンジェリーナ・ジョリーなど、海外アーティストや俳優のインタビューは400組を超える。さらに、自身がボーカルを務めるバンド“TOBYAS"をはじめ、マーティ・フリードマン、ROLLYらと結成した“ROCK FUJIYAMA BAND"での活動、織田裕二への楽曲提供、THE YELLOW MONKEY、松本孝弘(B'z)、HEATH(X JAPAN)、布袋寅泰ほか、多くのアーティストとコラボレートもしている。


【本企画に参加してくれた8名のトルーパーたち】
・レイザーラモンRG【4/4 UP】
・岡峰光舟(THE BACK HORN)【4/5 UP】
・中尊寺まい(ベッド・イン)【4/6 UP】
・豊島“ペリー来航”渉(バックドロップシンデレラ)【4/7 UP】
・kono(te’/残響レコード代表)【4/8 UP】
・黒宮れい(LADYBABY)【4/9 UP】
・熊田曜子【4/10 UP】
・鮎貝健【4/11 UP】

[耳マン編集部]