岡峰光舟(THE BACK HORN)編【祝☆来日!アイアン・メイデン8夜連続の思い出ご紹介企画『僕の私の〜愛アン♡メイ伝〜』】

特集・インタビュー

[2016/4/5 19:00]

アイアン・メイデンが8年ぶりに来日するぞ!
東日本大震災のため幻となった2011年の来日公演のリベンジを果たすべく、4月20日&21日に8年ぶりとなる来日公演を東京・両国国技館にて開催するアイアン・メイデン。彼らの来日を盛り上げ、これを機に彼らの魅力をもっと多くの人たちに伝えるべく、耳マンではステキな特集をご用意! アイアン・メイデンに魅了された8名の著名人による、8夜連続の思い出ご紹介企画をお楽しみください。



<耳マンのそのほかの記事>
岡峰光舟(THE BACK HORN)
『ジャンケンじゃなくて自分からベースをやりたい!って思った〜それほど眩しかったスティーヴ・ハリスのプレイ』

みなさんどうも!

甲子園に愛工大名電が出るたびに「お!メイデンじゃん!」とシャウトしてるとは思いますが、とうとう来ますな本物が! しかも両国国技館に! てなわけで私に原稿依頼がきたということは、ベーシスト岡峰がベースという楽器を始めたきっかけになったスティーヴ・ハリスを語れということですな!

オッケー、オッケー。時を遡ること20数年前、HR/HMにはまりかけてた岡峰中学生はふとしたきっかけから観てしまったのです。メイデンの『モンスターズ・オブ・ロック 1992(Live at Donington)』のビデオを。 普通こういうHR/HM的なジャンルで目を惹くのはギターや、ボーカル、ドラムの手数といったところで、ベースなんて鳴ってんだか鳴ってないんだかよくわかんねー、的な扱いなもんです。んが。違いましたね、メイデンは。ステージを走り回り、白いボディにミラーピックガードのプレべで客席を威嚇しつつ右手で弦を弾き倒すおっさん。それがスティーヴだったんです。んで、その弾いてるフレーズがガンガン前に出てくる。どうやってもベースに目がいくようになっちゃったんです。

それからは何回そのビデオを観たことか。次第に欲求は「ベースを弾きたい」ということに変化、そして数ヶ月におよぶ親との交渉の結果、とうとうベースをゲット。「ベースは指で弾くもの!」という概念をスティーヴから勝手に受け継ぎ、一気に現在に至っています。珍しいですよ、私の世代でジャンケンとかじゃなくて自分からベースをやりたい!ってなったのは。それほど眩しかったんです。今プロ目線で同じ音源を聴いてみると結構ラフなプレイだったりするんですよ。食い気味だったり、ピッキングが強すぎて音が潰れてたり、スカって音が出てなかったり。しかしそんなもん関係ない、とてつもないエネルギーが岡峰少年や世界中のキッズを魅了したし、今現在もしてるんです。そうやってベースを弾き始めて20数年。ちょい前に吉井和哉さんと共演させてもらう機会があったのですが、そのとき吉井さんにつけられたあだ名は「スティーヴ」。特にメイデンが好きとか話してなかったのに。やはりどこか自然に自分の血になって表に出ているのでしょう。そしていつか、モニターに足をかけ、ベースをマシンガンのようにして客席に向けるのを照れることなくできるようになりたいものです。

幻の日本公演のTシャツやスリッポン、バックルなどなど。岡峰の私物!


【著者紹介】

岡峰光舟(THE BACK HORN)
1998年に結成されたバンドTHE BACK HORNに2002年に加入。エモーショナルなサウンドと歌詞世界、そして激しいライブパフォーマンスで人気を博す。手数が多く、ウネるような岡峰のベースプレイにはファンが多く、ベースの専門誌『ベース・マガジン』の表紙も飾っている。バンドは2015年11月に最新アルバム『運命開花』をリリースしている。


【本企画に参加してくれた8名のトルーパーたち】
・レイザーラモンRG【4/4 UP】
・岡峰光舟(THE BACK HORN)【4/5 UP】
・中尊寺まい(ベッド・イン)【4/6 UP】
・豊島“ペリー来航”渉(バックドロップシンデレラ)【4/7 UP】
・kono(te’/残響レコード代表)【4/8 UP】
・黒宮れい(LADYBABY)【4/9 UP】
・熊田曜子【4/10 UP】
・鮎貝健【4/11 UP】

[耳マン編集部]