豊島“ペリー来航”渉(バックドロップシンデレラ)編【祝☆来日!アイアン・メイデン8夜連続の思い出ご紹介企画『僕の私の〜愛アン♡メイ伝〜』】
アイアン・メイデンが8年ぶりに来日するぞ!
東日本大震災のため幻となった2011年の来日公演のリベンジを果たすべく、4月20日&21日に8年ぶりとなる来日公演を東京・両国国技館にて開催するアイアン・メイデン。彼らの来日を盛り上げ、これを機に彼らの魅力をもっと多くの人たちに伝えるべく、耳マンではステキな特集をご用意! アイアン・メイデンに魅了された8名の著名人による、8夜連続の思い出ご紹介企画をお楽しみください。
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豊島“ペリー来航”渉(バックドロップシンデレラ)
『高校時代は毎日、アイアン・メイデンの自作カセットテープを聴きながら登校していた』
バックドロップシンデレラのギター、豊島“ペリー来航”渉です。バンドやってます。自分のライブでは毎日アイアン・メイデンのTシャツを着ています。
アイアン・メイデンは私の青春。高校時代は毎日アイアン・メイデンの自作カセットテープを聴きながら、自転車で40分かけて登校していた。このカセットテープは、自分がいかに快適に、効率的に登校できるかを考え、試行錯誤を重ねて編集したもの。TDK80分のカセットテープはA面が登校用、B面は下校用。
山をひとつ超えねばならないツラい坂道には『Run To The Hills(誇り高き戦い)』を配置。ブルース・ディッキンソンの歌声から勇気をもらえる。下り坂はもちろん『The Trooper(明日なき戦い)』。ウォーウォーウォーウォー!と叫びながら、下り坂にチャリをまかせると、この上ない快感を味わえるので皆さんにもオススメ。
遅刻寸前のラストスパートは『Be Quick Or Be Dead』。迫り来るギターリフと鬼気迫る演奏に押され、自然とペダルの回転数もあがる。
部活帰りの夜道は『Fear Of The Dark』の壮大なイントロをイヤホンから耳に流し込み、ゆっくりとペダルを漕ぎ始めるとよい。『Moonchild』のサビのメロディとギターの旋律を、満天の星空の田んぼ道で聴き、涙を浮かべたこともある。
家に着く7分15秒前からは『Hallowed Be Thy Name(審判の日)』が始まる。今日あったことをひとつひとつ思い浮かべながら人生を哲学的に見つめ直す。「イェーイ、イェーイ、イェー!ハーロウ ビー ザイ ネーム!」と歌いながら自転車を停め、ダダダダ!ダダダダダー!と罪人に審判が下された瞬間、私は玄関を開け、家族に「ただいま」を告げ、小さな幸せを感じるのであった。
毎日、妙にやり切った表情で帰ってくる息子を見て、高校生活さぞ充実しているのだろうと、母親は胸を撫で下ろしたに違いない。実はこの自作カセットテープ、メタリカバージョンとスキッド・ロウバージョンもあったんだけど、アイアン・メイデンが一番楽しかったなぁ。
【著者紹介】
豊島“ペリー来航”渉
2006年に東京(池袋)にて結成された4人組ロックバンド・バックドロップシンデレラのギタリスト。音楽レーベルNaturalAfroRecord代表、池袋のライブハウスAdmの店長という顔ももつ。2011年のNaturalAfroRecord設立以降は、バックドロップシンデレラはセルフプロデュースというスタイルで活動中。人間の本能を呼び覚ますかのようなアグレッシブなその音楽性を“ウンザウンザ”と名付け、年間100本近いライブを展開している。
【本企画に参加してくれた8名のトルーパーたち】
・レイザーラモンRG【4/4 UP】
・岡峰光舟(THE BACK HORN)【4/5 UP】
・中尊寺まい(ベッド・イン)【4/6 UP】
・豊島“ペリー来航”渉(バックドロップシンデレラ)【4/7 UP】
・kono(te’/残響レコード代表)【4/8 UP】
・黒宮れい(LADYBABY)【4/9 UP】
・熊田曜子【4/10 UP】
・鮎貝健【4/11 UP】