村上信五のラップや丸山隆平のスラップが炸裂!『関ジャム 完全燃SHOW』で水曜日のカンパネラのあの曲を豪快にバンド演奏
『水曜日のカンパネラ「桃太郎」がバンドっぽく大変身』
関ジャニ∞による音楽バラエティ番組『関ジャム 完全燃SHOW』。4月17日放送回は音楽ユニット・水曜日のカンパネラのボーカル、コムアイがゲストで登場。名物のセッションコーナーでは、関ジャニ∞メンバーとコムアイで、水曜日のカンパネラの人気曲『桃太郎』を演奏した。鍵盤と打ち込みサウンドが印象的なこの曲だが、今回は村上信五(ラップ)、錦戸亮(アコースティックギター&コーラス)、安田章大(エレキギター)、丸山隆平(ベース&コーラス)、大倉忠義(ドラム)にコムアイ、そしてサポートギターという編成で挑戦。非常にバンドらしい演奏となった。
『村上のラップが炸裂!TAKATSUKINGを彷彿』
この番組で村上がメインボーカル(ラップ)を担当するのは初めてだったが、ラッパー“TAKATSUKING”としておなじみの彼だけあって、まったく違和感のないマイクさばきとなった。TAKATSUKINGとは、関ジャニ∞の楽曲で以前ラップを披露した村上に対する“イジり”としてマツコ・デラックスが命名したアダ名だ。村上とマツコによるバラエティ番組『月曜から夜ふかし』でこのイジりネタが度々登場しているため、ご存じの人も多いだろう。
『鍵盤いらずのステキなアレンジ!』
そんな村上のラップを筆頭に、聴きどころの多かった今回のセッション。まず、錦戸のアコギのキラキラした音色によるコード弾きと、安田の空間系の音色&アプローチの組み合わせで、原曲の鍵盤の雰囲気を再現していたのが見事だった。違和感のない良アレンジにさらにロックっぽさも加わり、ギター部隊のコンビネーションの良さをうかがわせた。錦戸(&丸山)のコーラスもバッチリで、シンプルな編成のなかで効果的にコーラスを響かせる。楽器演奏だけでなくコーラスもしっかりとこなすことができる彼らの“バンド力”の高さを改めて感じさせられた。
『丸ちゃんのメリハリアプローチ』
今回ベースの丸山は全編スラップでアプローチ。全編スラップの演奏は初めてだといい、そんな丸山のプレイにトークコーナーゲストのヒャダインも期待を寄せていたが……こちらも非常に計算された好プレイだった。サビは原曲の雰囲気にそったオクターブのスラッププレイで盛り上げたが、Aメロ部分の細かなアプローチにニヤりとさせられた。同箇所の小節アタマのひと回し目は、ドラムのキックのパターンには合わせずにロングトーンを弾き、ふた回し目でしっかりとキックに合わせることでメリハリをつけていたのが印象的。ドラムの大倉は打ち込み風のニュアンスで無機質気味に叩いていたため、ベースのこのアプローチによって表情のあるリズムパターンが生まれていた。また、スラップで16分の細かいフィルを入れることでちょっとした電子音的なニュアンスも出していたりして、こちらも聴き逃せないプレイだった(後半では安田がそのフレーズに乗っかってさらによかった!)。
シンプルな編成だっただけに、細かく聴くといろんな発見があっておもしろかった今回のセッション。次回にも期待しよう!