「弁当ウルフに私はなりたい!!」ギターウルフジャケ弁とセイジさんのイベント〜オバッチの『ロックな食生活』【第14回】

連載・コラム

[2016/7/1 18:30]

知らずに引き受ける、これが環七フィーバー!

ギターウルフのギターボーカル、セイジさんのブログが本になる、そしてサイン&チェキ会が開催される!?
あの日本が世界に誇るロックンローラーのセイジさんがチェキ!? 行くしかない……!

”6/9”……6月9日・ロックの日に発売された阿武誠二さん名義の本『昭和UFO』を買い、「チェキ会ってこっちからポーズお願いできるの?」「セイジさんどこまでOKなんだろう?」とそわそわしながら当日を迎えました。そして当日の朝、Twitterでギターウルフのベーシスト、U.Gさんのつぶやきを見て大爆笑。

Bass WolfーU.G Twitter

「セイジさんはチェキを知らずに引き受けて意味を知りビックリしていた」
(腹筋崩壊)


最高だよぉ、セイジさん!!!


ジャケ弁 ジェネレーション

私は決意していました、「ジャケ弁を作って持って行き、セイジさんと一緒にチェキを撮ってもらう!」と。
会場に行く前に、弁当制作だ!

ギターウルフ『ロックンロールエチケット』(2000年)ジャケ弁の作り方

(1)ご飯を敷いて、その上にハムをカットして配置。

(2)焼き海苔をカットし、さつまあげを狼の顔の形にカットして配置。

(3)カマボコと焼き海苔を組み合わせ、歯とギターのネックのパーツを作って配置。

(4)カマボコと焼き海苔で文字を作って配置、最後に梅干しで目の中に血管を書いて完成です!


水曜の夜はロックンロール!

イベントが行われるタワーレコード渋谷店で友人たちと合流し、地下のイベント会場へ。バーカウンターでは今日だけのオリジナルドリンクが販売されていました。メニューも名前も最高ですね、ジェット文豪! ジェットビール! 美味しい!

これがジェットビールだ!

そして吉田豪さんとセイジさんのトークショーが始まりました。
そのなかで覚えてる面白エピソードをまとめました!(記憶で書いてるので言い回しが違ったらすみません)

・セイジさんは“チェキ会” という名前は知ってたが、詳細を知らず“ファンとじゃんけんとかすること” (チョキ会?)と勘違いしていた。

・ブログはパソコンで書いている。近所のパソコンスクールに行って、おばあちゃんとかと一緒にWordを覚えた。セイジさんいわく「パソコンは、大事だよ!!」。

・高校時代、日本史の授業中に雷に打たれたみたいにビリビリきて「俺は好きなことをやってやる!」と決意!(立ち上がりビリビリを実演しながら)。進学校だったが、それから勉強をやめた。「多分クラスで大学に行かなかったのは俺だけ」だそう。

・若い頃、たくさん本を読んだ時期がある。太宰治の『人間失格』を読んで、「俺のことだ! なんだよ! 気持ち悪い! 見透かされてる!」と本を捨てた。最近、新聞に載っていた「私はダメな人間だ」と書いてある女子高生の投稿記事を読んで「あの頃の俺と同じだ!」と思い、心配になった。(吉田さんは「まぁ……思春期ですよね」と一言)。そんなセイジさんは最近、『人間失格』をもう一度読んでみた。あの頃のような感覚はなく、普通に文学として面白かった。太宰は『斜陽』も読んだそう。「でも俺は『走れメロス』が好きだ!」。

・セイジさんは「うおおお!」となるものをいつも探している。

・アントニオ猪木が、技をかける前に両手を一瞬上にあげる動きをする。それは猪木しかやらない。「あの瞬間がロックだ!」

・近所で『ちびまるこちゃん』のお姉ちゃんみたいな地味な女性とよく会う。ある日、バイクで走ってたら背後からピンクのシャコタンに抜かされた。よく見たら、その地味なお姉ちゃんが乗っていた。どうやら彼女は街道沿いにある車屋に務めているらしい。ギャップ! 「ギャップがある女性はいいよ! 最高だ! 意外性に惚れる」。

・吉田さん「セイジさん、UFO好きですね?」
セイジさん「え? みんな好きでしょ!? UFO!」

・“ロズウェル事件” で有名なアメリカのロズウェルでライブをやりたいと思っていたら、ついに実現することに! 銀行の前とかに宇宙人の人形があってわくわくしていたが、現地のUFOミュージアムに行ったら、甲賀の忍者村に行ったときのように、思っていた感じと違ってがっかりした。ただの観光地で、セイジさんの家にある世界の7不思議の本と同じレベルの内容しかなかったそう。

・吉田さんが、骨折してるセイジさんのお見舞いに行ったら、『巨人の星』の星一徹のVサインの練習をしていた。そのシーンは「甲子園に行くことになった星飛雄馬が駅のホームで父を探している。ほかの奴らの親は見送りに来てるのに飛雄馬の親父は来ない、そして電車に乗る飛雄馬(電車に乗って移動していくシーンを実演するセイジさん)。電車がホームを出ようとした瞬間、ホームの端にいる星一徹。飛雄馬が気が付き目が合うと、一徹がVサイン!」。 セイジさんはそのシーンの練習をしていた。「あのVサインは特別!」。

などなど、セイジさんのトークが面白すぎました、名古屋でのトークショーは3時間もやったそうです。面白いからずっと聞いていられます。セイジさん、話がヒートアップしてくると立ち上がって身振り手振りをしながら説明してくれて、それがめちゃくちゃ面白い。みんなが好きになっちゃう人ですね。本当に。



いよいよチェキタイム

トークショーが終わり、いよいよサイン&チェキ会の時間に。スタートが20時半と遅めだったので、終電が危ない人を優先させるスタッフさんの気遣いなどもあり、とても和やかな雰囲気でした。セイジさんはひとりひとりに丁寧にサイン、チェキ、握手をされていました。そして、いよいよ私の番に。


サインを書くセイジさんは書道家のように、一筆一筆(マッキーだけど)に力を込めて書いてました。「名前は?」と聞かれたので「オバッチでお願いします」と言ったら、「面白い名前だね」と。 このとき、私は緊張のあまり足が震えてたと思います。

そしてチェキタイム。「ギターウルフのお弁当を作って来たので、それと 一緒に撮影をお願いします」と弁当を出しました。セイジさんは「うお! なにこれ!? すげー」と。そんで撮ったのがこれ!

ジャケ弁を持ってくれました。ありがとうございます! チェキの後は「ありがとう!」と握手を。私、このとき顔が真っ赤だったと思う。そして「弁当ウルフ」になれたはず!

友人Mをこのチェキ会に誘ったとき、「とりあえず革ジャン持ってくから!!」ってメールが来たので、彼女の革ジャンを借りて写真を撮りました。昔からのギターウルフファンのMは、どういうポーズで撮影してもらうか、ぎりぎりまで悩んでいたけど、王道のセイジさんっぽいポーズで撮影してました。友人と3人でMの革ジャンを着回したのでMは「革ジャンウルフ」だなと思います。


友人Aはセイジさんの本に掲載されている『ニトロビール』(昭和UFO参照)の文章が大好きで、持参したビールを持って乾杯で写真を撮っていました。仕込んできたなーあいつ! 撮影後、彼女はセイジさんにビールをプレゼントしていました。Aはこの日、「ビールウルフ」になった!

その後、ふたりで手でハートを作るポーズ、一緒に正座、デビルマンのコスプレした人がコブラツイスト、バイクで2ケツしたポーズ……などなどいろんなポーズで撮影されたセイジさん。チェキ会はタワレコが閉店したあとも続き、終わったのは0時を回った頃だったそうです。

セイジさんはずっと変わらない。信念もこだわりも、ライブをやっていても、映画に出たときも、『HEY!×3』に出たときも、そして本の文章からも、トークショーでもセイジさんの個性が溢れ出ていますね。いつだって変わらない、それがどれだけかっこいいことなんだろう! 今回のイベントでは、参加した人がみんな笑顔になっていました。セイジさんを好きになる理由しか見つからない!


今週末(7月3日)開催される大阪での掟ポルシェ兄貴との対談もめちゃくちゃ楽しそうですね。タワレコのトークショーもアーカイブ配信があるみたいなんで、それも楽しみです!  いやー本当に楽しかった。セイジさん最高!!!

【著者紹介】

オバッチ(ジャケ弁職人)
本職は印刷関係のデザイナー。料理の腕は人並み、手先は器用。好きなミュージシャンはレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ナイン・インチ・ネイルズ、ベン・ハーパー、岡村靖幸など。いつかザック・デ・ラ・ロッチャさんにお弁当を食べてもらうのが夢です。

[耳マン編集部]